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10年間で参拝者100倍以上-鳥羽のパワースポット「石神さん」の春祭り

10年間で参拝者100倍以上-鳥羽のパワースポット「石神さん」の春祭り

10年間で参拝者100倍以上-鳥羽のパワースポット「石神さん」の春祭り

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 女性の願いを一つだけかなえてくれるといわれ近年、女性に人気のパワースポット「神明神社」(鳥羽市相差町)参道にある石神社・通称「石神さん」の春祭りが5月7日、同神社境内で執り行われ、多くの参詣者が大漁や家内安全を祈願した。

鳥羽の人気パワースポット「石神さん」の春祭り、女性をもてなす男性

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 春祭りは、「磯日待(いそひまち)」と呼ばれる海女の安息日に合わせて男性たちが、料理を作ったり接待したりして海女たち女性をねぎらう祭りとして相差町内会と石神奉賛会が2003年から始め毎年開催。今年で10回目を数えた。

 この日は県内で活躍する女性たちを招待し、50人分の料理を同神社「こもり堂」でもてなした。一方境内では、男性たちが、サンマの入った同町に伝わる郷土料理「相差なます」やブリの刺し身、伊勢エビのみそ汁、焼いたカキやサザエなどさまざまな料理を作り参拝者に振る舞った。祭りのことを知らずに偶然訪れた女性たちも加勢し、境内はにぎわった。

 中村幸照町内会長は「祭りを始めたころは年間数千人程度の参拝者だったが、じわじわと口コミで話題となり、2009年に約3万5000人になり喜んでいたら、2010年には一気に約13万5000人に膨れ上がった。さらに昨年は約17万人の参拝者が訪れた。すでに今年の1月から3月までで6万人を超えた」とうれしい悲鳴を上げている。

 2004年のアテネ・オリンピック女子マラソンで伊勢市出身の野口みずぎ選手が2時間26分20秒の記録で金メダルを獲得すると後日、伊勢神宮のお守りと、石神さんのお守りをトランクスに縫い付けていたことが判明し、マスコミに大きく取り上げられたことも参拝者増につながった。

 「近年、お礼参りに来る参拝者も目立つようになった」と中村さん。今年4月1日に同神社の宮司に就任したばかりの大田清博さんは参拝者の増加に戸惑いながらも、「一人でも多くの女性の願いが成就すれば」と思いを込める。同社では、同町に宿泊した人限定の特別祈とうを3月17日~10月17日の各7日と17日の朝7時から行っている。

 石神さんは、神武天皇の母、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)の妹にあたる玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祭り、昔から「女性の願いを一つだけかなえてくれる」と言い伝えられ海女たちの信仰の場であった。

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