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元気な80歳。伊勢神宮からヒノキの杖1387本-伊勢市民1万3千人に記念品

元気な80歳。伊勢神宮からヒノキの杖1387本-伊勢市民1万3千人に記念品

元気な80歳。伊勢神宮からヒノキの杖1387本-伊勢市民1万3千人に記念品

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 伊勢神宮は5月17日・18日の2日間、伊勢市内に住む数え歳で80歳以上の高齢者1万3,334人を招待し、長寿と健康を祈願する「延寿大々神楽(えんじゅだいだいかぐら)」を神楽殿で行った。昨年は 1万2,921人で413人増加した。

元気な80歳。伊勢神宮から杖贈られる

 500人収容可能な神楽殿は両日とも満員。背中の曲がった高齢者はほとんど見られず、かくしゃくとした高齢者がほとんどという印象。宇治橋から神楽殿までの距離は往復で1キロ以上になるが、直会(なおらい)のお神酒をいただいた後も颯爽(さっそう)と神宮の森の中を歩いて帰って行った。対象者には、お守り、紋菓、湯飲みの記念品がプレゼントされ、さらに今年80歳を迎える1933(昭和8)年生まれの高齢者1,387人には、御用材のヒノキでできた延寿杖(えんじゅつえ)も贈られた(昨年=1,548人)。

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 「神領民(しんりょうみん)」と呼ぶかつて神宮の領地内で生活していた住民(現在は伊勢市内に住む人々のことをいう)は、20年に一度開催される式年遷宮で使う木材を運ぶ行事「お木曳き(おきひき)」や白石を集め敷地内に敷き詰める「白石持ち(おしらいしもち)」などの行事に積極的に奉仕する。今年で64回を数える延寿大々神楽は、その奉仕に感謝し何かお礼をと戦後考えられ内宮で毎年行われている。

 「日本の心を伝える伊勢の神宮」(モラロジー研究所)の著書を持ち伊勢市観光協会会長を務め「一日神領民」制度を作り上げた一人でもある山中隆雄さんは「私の家系には80歳を迎えてこの杖をいただいた人はいなかったので、まさか自分がいただけるとは。感慨一入」と話す。大世古に住む北川浩さんは仲良く夫婦で参加、「老人クラブやまちのボランティア活動の仕事で毎日楽しく過ごしている」と意気揚々。伊勢湾台風の記録写真を撮ったのがきっかけでカメラを撮り続ける井上博暁さんは「東京スカイツリーがオープンする日には東京まで写真を撮りにいく。富士山へも毎年行っている」と80歳とは思えないほど行動派。それぞれ延寿杖を握り締め「ただただ感謝」と共通の思い。

 同地区の最高齢者は昨年と同じ、女性が1905(明治38)年8月13日生まれ108歳の高木すみゑさん(楠部町)、男性が1907(明治40)年3月11日生まれ106歳の杉村仙次さん(大湊町)。

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