スペシャルティコーヒーを提供する「三八屋(さんぱちや)珈琲店」(志摩市阿児町鵜方、TEL 080-2568-1614)が7月9日、昨年のオープンから1周年を迎える。
同店のコーヒーは、コーヒー豆の産地に行き厳選した豆を買い付ける神戸のマツモトコーヒー(神戸市兵庫区)から生豆を仕入れ、同店オーナーの岩田厚志さんがそれぞれの豆の状態を見極め、産地ごとに豆を焙煎し、客からのオーダーが入ってから挽(ひ)き、こだわりの手作りネルで丁寧にたて提供する。店名は、同市磯部町的矢出身の岩田さんの先祖が1854(嘉永7)年創業で何か商売をしていたと思われる屋号から取った。
現在は、コロンビアコーヒーの生産地域最南端のナリーニョ県で生産されたトップクオリティーの「コロンビア・ナリーニョガレラス」、グァテマラの首都グァテマラシティの西約112キロのチマルテナンゴ県一帯で生産される「グァテマラ・オヘルカイバル」、イルガチャフィコーヒー生産者組合連合から仕入れるエチオピア産「モカ・イルガチャフィ」インドネシア・スマトラ島北部で生産されインドネシア語で澄み切った青い空、その色を映しこんだ湖の青をイメージした名前を持つ「マンデリン・ビルセレクシ 」の4種類のストレートコーヒー(各500円)と、同店オリジナルの「三八ブレンド」(450円)を、客の希望に合わせて「すっきり」「濃いめ」「デミタス」の3通りの濃さで提供する。
そのほかのメニューは、オリジナル手作りスイーツ「チョコブリュレ」「チョコムース」「チョコアイス」「バニラアイス」(各250円)や志摩の人気パン店「アベック・モンクール」(同)のパンの上にオリジナルバニラアイスと父・岩田健志さんが的矢地区で生産する100%志摩産のハチミツを乗せた「ハチミツバニラトースト」(500円)などがある。
岩田さんは1年を振り返り「コーヒーは味に丸みが出るように、すべてオリジナルの手作りネルでいれている。コーヒーが飲めなかった人が『ここのはおいしいから飲める』と言っていただいたり、コーヒー通の人に認めてもらい褒めていただくのが一番うれしい」と話す。
「アイスコーヒーはマンデリンを急速冷却したもの、スイーツは妻のオリジナルでコーヒーに合う様にチョコにもこだわり濃いめに仕上げた。父が作るハチミツも深みがありおいしいと思うので、トーストもお勧め。気軽に立ち寄っていただければ」とも。
営業時間は13時~18時。水曜・木曜定休。