出荷前に「電子水」を散布し「電子梨」として生産・販売する志摩市の稲田武久さんの農園(志摩市磯部町、TEL 0599-55-0836)が8月に入り、中元などのギフト用の出荷作業でピークを迎えている。
志摩市内で唯一梨を生産する稲田さんが試行錯誤の末にたどり着いた農法が「電子水」の散布。稲田さんは「電子水は水に特殊な技術で電流を流したもので、10年くらい前から使うようになった。実のざらつきが無くなり、肉質が丸く、とても水分が多い梨ができるようになった。それまでは市場を通して出荷していたが、今では口コミだけでほとんど売れてしまうので、お客さまからはそれなりに評価されているのでは」と説明する。
梨の品種は「幸水」。約5キロ入りを箱詰めにし、3,500円で販売する。袋詰めにした約4キロ入りは2,000円。収穫は8月3日から始まった。8月の下旬ごろには「豊水」の出荷が始まる。
「今年は春先の低温が影響して例年よりも比較的実が小さいが、味はまずまず。うちの梨は形がいびつでも買っていただけるので、ありがたい」とも。