ロンドンオリンピックで銅メダルに輝いた女子バレーボールチームで活躍した志摩市出身の山口舞選手が9月2日、同市から「志摩市スポーツ文化栄誉賞」を授与された。
市は、オリンピックでの山口選手の活躍に栄誉を与えようとこのほど同賞を新設、山口選手が第1号となった。授賞式で山口選手は「バレーボールを通して、多くの人に夢や感動を与えられるようにこれからも頑張っていきたい」とあいさつした。
山口選手は8月31日、女子レスリング55キロ級で金メダルを獲得しオリンピック3連覇を達成した吉田沙保里選手らと共に三重県からも「三重県スポーツ栄誉大賞」の表彰を受けた。
山口選手の中学時代、2・3年生のときの担任と中学3年間バレーボールの監督を務めた中村直樹教諭(現在布施田小学校)は「山口は昔から目標を高く持っていたが、まさかオリンピックに出場しメダリストになるとは…」と振り返る。岡山シーガルズ河本昭義監督は「山口はスパイカーとして決して恵まれた身体ではないが、試合中、決してブレない役でチームを引っ張ってきた。オリンピックでは地元の応援が心の支えになったようだ」と話す。三重県桑名市出身で山口選手と同じ部屋で生活していたという岡山シーガルズの宮下遥選手は「ロンドンでの山口先輩の活躍を見ていて、それまでオリンピック出場など目標にしたことなかったけど、出たいと思った」と、先輩の活躍に意欲も新た。
授賞式終了後、Vリーグ岡山シーガルズと地元クラブチーム「志摩クラブ」との試合があり、山口選手は地元チームに交じり背番号1番を着けベンチに入った。その後岡山シーガルズの青白試合が行われ、山口選手も途中参加し、会場を沸かせた。
午後からは、今年で9回目を数える岡山シーガルズによるバレーボール教室が開かれ、小中学生やママさんチームのメンバーら約250人がプロの選手から直接指導を受けた。今年からチームに合流し志摩市での合宿初参加となる栗原恵選手や同チームキャプテンの岡野弘子選手、宮下選手らも子どもたちの指導に当たった。