今年12月16日に伊勢で初めて開催される「伊勢の森 トレイルランニングレース 2012」の参加申し込みが、9月1日の12時受け付けスタートからわずか2時間で参加者オーバーとなり募集を締め切った。
レースを主催するスコルチャ三重(伊勢市朝熊町)の山本久徳さんは「わずか2時間で定員オーバーとなったことには正直驚いた。人々のトレイルランニングへの関心の高さがうかがえる」と話す。1回目となる同大会では定員を350人と地元枠20人を加えた370人を募集。当日は370人のアスリートたちが伊勢の森を駆け抜ける。
トレイルランニングとは、舗装されていない山岳道や林道など主に山などの自然の中を走るマラソンレースのこと。近年の登山、トレッキングブーム、ランニング、マラソンブームと合わせて、注目のアウトドアスポーツの一つとなっている。
同レースは、伊勢神宮の鬼門(北東の方角)を守ると言われる金剛證寺(こんごうしょうじ)が山頂付近に立つ「朝熊(あさま)山」(同)を登る20キロ(五十鈴公園~おはらい町~宇治橋前~宇治岳道~旧参詣道~経ヶ峰~朝熊山頂展望台~朝熊山頂公苑内さんぽ道~八大龍王~二瀬橋道~二瀬橋~昼川山登山道~絆の森~三重県営サンアリーナ駐車場)をコースに設定。山頂は555メートルに。8時30分スタート、制限時間4時間30分。
江戸時代には「伊勢を参らば朝熊を駆けよ。朝熊を駆けねば片参り」と伊勢音頭でも詠まれ、伊勢神宮参拝と併せて金剛證寺を参拝「岳参り」する人も多かった。山本さんは「トレイルランニングの第一人者・石川弘樹さんがコースプロデューサーに。いにしえの人々が歩き見たであろう道しるべがまだ残るコースで、二瀬橋付近では水が流れる川も走る。この大会開催で、かつて盛んだった『岳参り』や朝熊山以外の伊勢の山々への関心がさらに高まれば」と期待を寄せる。
前日15日には、 コースガイダンス&トレイルランニングクリニックも用意する。