祭りで輝く「伊勢女」に脚光-伊勢の「お木曳き」時代の潮流を特集

「伊勢人」4・5月号(700円)特集は「伊勢女(をみな)たちの祭-もうひとつのお木曳き」

「伊勢人」4・5月号(700円)特集は「伊勢女(をみな)たちの祭-もうひとつのお木曳き」 "ISE WOMINA" that shines in festival "OKIHIKI" is featured.

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 4月1日発売の地域文化誌「伊勢人」4・5月号(700円)は、「伊勢女(をみな)たちの祭-もうひとつのお木曳き」と題し、第62回の式年遷宮に向けて伊勢神宮の神殿の用材を運ぶ「お木曳き(おきひき)」で活躍する女性に脚光を当てた特集を組んだ。発行は伊勢文化舎(伊勢市神田久志本町、TEL 0599-23-5166)。

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 20年に一度、伊勢神宮(内宮、外宮および14の別宮)の社を建て直すことを「式年遷宮」といい、第1回の式年遷宮は、690年持統天皇によって行われ、戦国時代に中絶したものの、1300年にわたって続けられている。1993年の秋に第61回の神宮式年遷宮が行われ、第62回目が2013年にある。また、遷宮までの8年にわたって約30の祭りと行事があり、そのひとつが「お木曳き」行事で、大きな山車で外宮に運ぶ「陸曳(おかびき)」と、木ぞりで五十鈴川を上って内宮へ運ぶ「川曳(かわびき)」がある。

 特集は、昨年行われた「お木曳き」行事の様子を中心に、20年という期間が世相を映す鏡になることから、それまでの「お木曳き」とを対比させながら女性の積極的な祭りへの参加を象徴的に取り上げている。20年前にはなかったカメラつき携帯電話で写真を写す光景や、おしゃれに気を使い、祭り衣装を格好良く着こなす女性の「粋」を紹介している。

 同誌の中村賢一編集長は「これまで男性中心で女性は踊りや裏方にまわる習わしだったが、今回の御遷宮では、『お木曳き』の華である『木遣り』を女性が務めるなど男性とは違う格好良さが顕著に現れている。伝統はしっかり守りながら新たな時代の流れを特集にした。5月の第二次『お木曳き』がはじまる伊勢に来て感じ、体験してもらえれば」と話している。また今号から携帯用ホームページの閲覧も可能になった。

「伊勢人」伊勢文化舎「伊勢人」携帯用ホームページ

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