歌手の五木ひろしさんと鳥羽市長の木田久主一さんとの深い関係が3月21日、加茂小学校(鳥羽市岩倉町)の新校舎竣工式で初めて明るみに出た。
同式典は、老朽化が進み、学習環境の改善や耐震化などを目的に総工費約7億2,400万円を掛け新しく建てられた校舎の完成を祝って行われたもの。五木さんは、赤いバラのリボンを付け特別来賓として同式典に出席。木田市長の真横に席を用意され着席した。
五木さんの出席は、木田市長が同式典があることを五木さんに伝え招待状を出したことから始まる。司会者に紹介されステージに上った五木さんは「私は昭和23年生まれ。木田市長と同じ年。父の仕事の関係で志摩郡加茂村(当時)で育った。加茂幼稚園で1年、小学2年生の途中までここ加茂小学校で楽しいひと時を過ごした。校庭を見たらクスノキと二宮金次郎の像はあの時のまま残っていた。家が近くだった市長とは仲がよく、よく遊んだ」と感慨深げに話し始めた。「幼稚園の先生がきれいで今思えばあれが初恋だったことを昨日市長に話したら『僕もそうだった』と言って盛り上がった。そのころから歌や映画が好きでいつの日か、歌手になりたいと思うようになっていた」と続けた。
五木さんは「僕は福井県の出身としているが父の仕事の関係で京都で生まれ三重で育った。今日初めて鳥羽で幼少期を過ごしたことを打ち明ける。約40年前に歌った『ふるさと』という僕の曲がある。福井県美浜町のことを思って歌った歌であるが、この鳥羽市も僕の大切なふるさと」と話すとアカペラで「ふるさと」を熱唱、サプライズプレゼントを贈った。
さらに五木さんは「今度帰ってくるときにはぜひ僕の歌を届けたい。この場所にいっぱい集まっていただいて歌を聞いてもらいたい」と近い将来コンサートを開くことも約束した。