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古代の「赤色」について想像力を膨らませる-斎宮歴史博物館で企画展

古代の「赤色」についてイマジネーションを膨らませる-斎宮歴史博物館で企画展

古代の「赤色」についてイマジネーションを膨らませる-斎宮歴史博物館で企画展

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 伊勢神宮に仕えた皇女「斎王」とその居所「斎宮(さいくう・いつきのみや)」の歴史を紹介する県立の博物館「斎宮歴史博物館」(多気郡明和町、TEL 0596-52-3800)の特別展示室で現在、春季企画展「いにしえの赤色」が開催されている。6月2日まで。

正倉院模造宝物「漆彩絵花形皿」を説明する学芸員の星野利幸さん

 国史跡に指定されている斎宮跡は、古代から中世にかけて約660年間に渡り天皇に代わって伊勢神宮に使えた未婚の皇女「斎王」の宮殿があった場所。遺跡の規模は東西約2キロ、南北約0.7キロ、総面積は約137ヘクタールでおよそ甲子園球場35個分に相当する。1970(昭和45)年から始まった発掘調査は現在も続いている。これまで43年間で約16.7%の調査が終了したに過ぎない。

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 同展では、いにしえの人々が赤色に託した思いやその意味、赤色のもつ装飾性を、考古・美術・歴史資料から紹介する。正倉院模造宝物「漆彩絵花形皿(うるしさいえのはながたざら)」(奈良女子大学蔵)や三重県指定文化財の「大威徳明王像(だいいとくみょうおうぞう)」(伊賀市滝仙寺蔵)、国重要文化財の「山田寺出土瓦」(飛鳥資料館蔵)など展示資料点数35件、約60点が並ぶ。

 同館学芸員の星野利幸さんは「古代の人々にとって赤色は、特別な色だった。太陽、火、血液など、自然や生命の根源的な色として用いられたと推測する。硫化水銀を成分とする鉱石の辰砂(しんしゃ)原石や酸化鉄を成分とするベンガラなどが縄文時代の遺跡から出土した石器や土器などから見つかっている」と説明する。「いにしえの色についてイマジネーションを膨らませて」とも。

 関連イベントとして4月27日、5月18日に赤色にちなんだ紙工作体験「赤色の紙工作」が(先着50人)同館エントランスホールで、5月11日、6月1日に企画展展示説明会が企画展示室で、「いつきのみや歴史体験館」(同、TEL 0596-52-3890)では、5月5日に茜(あかね)を使った草木染め講座「いにしえの赤色を染めよう!」(先着20人)が開催される(1人=600円~1,000円)。

 開館時間は9時30分~17時。休館日は、月曜日(祝日・休日である場合を除く)、祝日・休日の翌日、12月29日~1月3日。入館料は、一般=330円、高・大学生=220円、小・中学生=無料。

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