伊勢出身の詩人・竹内浩三の生誕祭が5月12日、赤門寺正寿院(伊勢市岩渕、TEL 0596-28-4540)で開催される。主催は竹内浩三を読む会(代表=岡田美代子さん)。
一昨年開催された竹内浩三の生誕90年を記念した「うたと朗読のつどい」
月に一度、竹内浩三の詩を朗読し、多くの人に竹内浩三の詩を知ってもらおうと活動する同会。一昨年は竹内浩三生誕90周年のイベントを開催。明倫小学校(伊勢市岡本)に「三つ星さん」の詩のボードを設置するなどの活動も行う。
竹内浩三は、1921(大正10)年生まれ。宇治山田中学(現・宇治山田高校)卒業後、映画監督を志し、日本大芸術学部に進学するが、1942(昭和17)年に入隊し、1945(昭和20)年4月9日、太平洋戦争フィリピンバギオ島で戦死。死後、実姉・松島こうさんらによって生前に書いた詩や漫画などがまとめられ作品が世に出ることになる。
同祭の第1部では、元伊勢高校教諭で詩人の渡辺正也さんが竹内浩三の詩「宇治橋」を解説し、竹内浩三のめいにあたる庄司乃ぶ代さんが竹内浩三との思い出を語る。第2部では、元皇学館大学音楽教授の西山喜代子さんが詩「骨のうたう」を曲に合わせて歌う。
開催時間は、14時~15時30分。入場無料。問い合わせは同寺まで。