第62回神宮式年遷宮を記念し伊勢文化舎(伊勢市神田久志本町)が昨年11月30日、「式年遷宮」に関する単行本「伊勢のお白石持」を出版した。
2006(平成18)年に「伊勢のお木曳」でお木曳行事、2009(平成21)年に「宇治橋ものがたり」で宇治橋渡始式をそれぞれ取り上げ、今回の単行本により神領民といわれる伊勢の人たちの式年遷宮や伊勢神宮にかける思いをまとめた「3部作」が出そろった。
同書は、昨年の7月26日から9月1日までの約20日間にわたって約23万人が参加した「お白石持行事」(伊勢神宮の新宮の御敷地に白石を敷き詰める市民参加行事)をフィーチャー、市内77の奉献団に対して2度のアンケート調査や各団ごとの当日の行事の様子を写真と文章でまとめた。
また昨年10月に執り行われた遷御(せんぎょ)の様子もカラー23ページにわたって特集、京都産業大学の所功名誉教授へのインタビュー「なぜ今多くの人が伊勢に心惹かれるのか」も掲載した。
価格は1,470円。B5判、208ページ(カラー160ページ、モノクロ48ページ)。県内の主要書店、スーパー、伊勢志摩の観光施設、同社ホームページなどで販売。