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両陛下、式年遷宮後の伊勢神宮へ-近鉄「しまかぜ」に乗って

両陛下、式年遷宮後の伊勢神宮へ-近鉄「しまかぜ」に乗って(写真提供=近鉄)

両陛下、式年遷宮後の伊勢神宮へ-近鉄「しまかぜ」に乗って(写真提供=近鉄)

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 天皇皇后両陛下が、昨年の式年遷宮で新しくなった外宮(げくう)と内宮(ないくう)を参拝するため3月25日~28日の期間、伊勢市に滞在する。皇居を出た両陛下は25日、電車を乗り継ぎ近鉄の人気の新型観光特急「しまかぜ」に乗って伊勢に入った。

1シート当たり100万円の開発費を掛けた新型観光特急「しまかぜ」のシート

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 両陛下は、26日に外宮・内宮を参拝、27日に式年遷宮を記念してできた「せんぐう館」(伊勢市豊川町)、伊勢神宮に仕えた皇女「斎王」とその居所・斎宮の歴史を紹介する県立の博物館「斎宮歴史博物館」(多気郡明和町)を視察する。

 「しまかぜ」は昨年3月、近畿日本鉄道(大阪市天王寺区)が伊勢神宮式年遷宮に合わせ伊勢志摩地域活性化の起爆剤として導入した6両編成の新型観光特急(全138席)。大阪難波駅~賢島駅間を約2時間20分、近鉄名古屋駅~賢島駅間を約2時間で結び、それぞれ1日1往復する(水曜日を除く)。導入から1年を経過したが乗車率は今でもほぼ100%。1カ月前からの座席予約が発売開始と同時に完売するほど人気だ。本革のプレミアムシートは電動のマッサージ機能などが付き、1シート当たり約100万円の開発費を掛けた特別仕様。

 今回の訪問で皇位継承の象徴とされ歴代の天皇に引き継がれてきた「剣=草薙剣(くさなぎのつるぎ)」と「璽(じ)=八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)」を持参する「剣璽(けんじ)動座」が、前回の式年遷宮後の参拝以来20年ぶりに行われる。伊勢神宮に納められている「鏡=八咫鏡(やたのかがみ)」と合わせて「三種の神器」がそろうことになる。

 両陛下は「しまかぜ」のプレミアムシートに着席し、名古屋から伊勢までの旅を快適に過ごされたご様子で、宇治山田駅で下車されると詰め掛けた伊勢市民に対してにこやかに手を振り伊勢神宮内宮へ向かった。

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