伊勢高校が「科学の甲子園」全国大会で優勝-国際大会出場権も

伊勢高校が「科学の甲子園」全国大会で優勝-国際大会出場権も

伊勢高校が「科学の甲子園」全国大会で優勝-国際大会出場権も

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 甲子園球場に程なく近い兵庫県立総合体育館(兵庫県西宮市)で3月21日~24日に開催された「科学の甲子園」で伊勢高等学校(伊勢市神田久志本町)のチーム「御衣黄(ぎょいこう)」が日本一に輝いた。

「科学の甲子園」で日本一に輝いた伊勢高等学校のチーム「御衣黄」

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 「科学の甲子園」とは、各県の予選を勝ち抜いた県代表の高校生47チームが一堂に集い、協働しながら理科・数学・情報などの複数分野の筆記競技、実験競技、総合競技を行いその得点を加算した総合成績を競い合う。全国の科学好き高校生が集い、競い合う場を作り高校生の理系離れを食い止め科学好きの裾野を広げることを目的に独立行政法人科学技術振興機構(JST)が2011年度に創設。野球の甲子園と同じように科学分野における甲子園大会を目指している。

 同校は、三重大会に当たる「三重県高等学校科学オリンピック大会」で3年連続優勝し、三重県代表として「科学の甲子園」に出場してきたが、これまで初年度42位、昨年20位の成績だった。同大会では、筆記競技のほかにペーパークロマトグラフィーを使って5種類のアミノ酸が入った溶液をそれぞれ特定する競技や用意されたマグネシウムなどの原料で作った電池でモーターを動かして走る「ホーバークラフト」を作りタイムを競い合うレースなどを行った。

 同チームのキャプテン・岡野将芳さん(2年)は「みんなの力の結集がなければ優勝はなかった。優勝はチームワークと女子力」と話す。同チームは8人中3人が女子で、女子生徒3人以上を含むチームの中の最優秀校に贈られる企業特別賞「帝人賞」も受賞した。竹内彼野音(かのね)さん(2年)は「チームの雰囲気の柔らかさや実技競技の丁寧さなどは女子力だったといえばそうかも(笑)」とコメントを残す。そのほかのチームメンバーは山下真弥さん、前村威風さん、宗田真名美さん、藤川真琴さん(以上2年)、森順平さん、永野晧子さん(以上1年)。

 同チームは、アメリカ・フロリダで5月16日・17日(現地時間)に開催される「サイエンスオリンピアード」に日本代表として出場する。2位は岐阜県立岐阜高等学校(岐阜県岐阜市)、3位は滋賀県立膳所高等学校(滋賀県大津市)。

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