「イケメン海女」として人気を集めた志摩出身の清水健太さんが昨年、テレビや雑誌などで「魚(うお)ドル」「お魚タレント」として活躍する安西真実さんと結婚した。
清水さんは、三重県立水産高校(志摩市志摩町)を卒業後、父親の憲夫さんが経営するダイビングショップ「ダイブステーション35(サンゴ)」(同阿児町甲賀)のインストラクターやガイドをする傍ら海女として活躍。2009年に「イケメン海女」としてブレークし、当時テレビや雑誌など多くの取材を受け「あまちゃん」ブームの先鞭(せんべん)をつけた。現在は潜水士の修業のため大阪に住む。
東京都出身の安西さんは魚好きのマルチタレント。容姿やイメージは全く異なるが女性版「さかなクン」さんの様な存在で魚解説や水族館ガイド、釣り関係のテレビ番組、雑誌、新聞などで活躍する。地元志摩市出身のアングラー中村豪(たけし)さんとテレビ番組「ルアー合衆国」(三重テレビ)にレギュラー出演。ノートに手書きした自作の「魚図鑑」は40冊を超える。魚検定1級資格、マグロの解体ショーもするほど。
2人は、東京中日スポーツに安西さんが連載していた「魚(とと)の細道」(2011年7月19日~2013年1月8日)の取材で知り合い、その出会いをきっかけに清水さんから安西さんにアプローチ。20キロのバラムツや3キロのカサゴ、1.2メートルのシイラなどを釣り上げるほどの腕前を持つ「魚ドル」の安西さんだが、今回は見事に清水さんに釣り上げられた。昨年7月7日に婚姻届を出した。
中村さんは「(僕も魚の知識はある方だが)安西さんは僕の知らない魚の知識も豊富でとても頼もしい。清水さんと結婚したことでさらに身近な存在となり、ますます楽しくなりそう」と話す。
これまで東京を拠点に活動していた安西さんは現在、夫の清水さんと大阪で暮らし、拠点を大阪に移しタレント活動を続ける一方、志摩に帰ると清水さんと一緒に実際に海に潜ってアワビやサザエを取る海女に変身する。
阿児町甲賀地区の初漁となった5月7日、安西さんはアワビ11枚をゲット。「まだまだ旦那さんにはかなわない(笑)。伊勢志摩の漁業が盛り上がるようにお手伝いができれば」と笑顔で話す。