テレビ番組「エンタの神様」(日本テレビ系列)などに出演し人気を集めるタレントの芋洗坂係長が8月4日~6日の3日間、自身が脚本・演出を手掛ける「劇団志摩びと」(代表=山路浩一さん)の旗揚げ舞台「SATOUMI(里海)」の演技指導を行った。
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同劇団は、3月にオーディションを行い小学3年~47歳までの29人が団員として選ばれ、4月から毎週火曜日週1回の練習を重ねてきた。練習の成果をビデオ撮影し係長に見てもらうなどして指導を受けてきたが、係長による3日間の直接指導は今回が初めて。
「SATOUMI」は、志摩市10周年の記念公演として10月5日に阿児アリーナ(志摩市阿児町)ベイホールで2回(15時30分~と19時30分~)上演を予定。山路さんは「ダンスで有名になると夢を抱いて東京を目指したが、挫折して故郷に戻って生活をする青年たちが今度は、都会で成功することだけが人生の成功ではなく、地元に残りその地域でいかに貢献するかということに気付く」と物語の一部を明かす。
志摩市ではCO-RA(コーラ)の名で親しまれる芋洗坂係長は、旧志摩郡磯部町の創作ダンス「樂の舞(がくのまい)」の振付を担当し、地元ダンスチーム「A・U・Z(アウザー)」(代表=坂本臣由さん)のステージに何度も出演する。志摩市の応援隊「志摩びとの会」のメンバーで、自身も「志摩市は第二の故郷」と公言するほど。係長は、東京でダンサーを目指していたころの坂本さんの後輩で坂本さんとは旧知の仲。
集中合宿で係長は、立ち位置や腕の振り方など細部に至るまで指導。稽古中は、普段テレビで見る笑顔の係長はなく、終始真剣な表情で指導にあたっていた。
係長は「クオリティー重視で『市民劇団』にはしたくないので、ついつい演技指導にも熱が入ってしまう(笑)。舞台は主役だけでは成り立たず、脇役、ちょい役、裏方があって成功する。志摩の海も伊勢エビやアワビ、カキ、真珠だけでは成り立たず、イワシやプランクトン、もっと言えば豊かな森のお陰でこの志摩のすばらしい海が成り立っている。それが『SATOUMI』ということを見ていただける皆さまに感じてほしい。志摩市の良さを再確認できるような舞台を目指したい」と思いを込める。
劇団の今後の展開について山路代表は「志摩市での公演の反応を見て、『東京公演』も見据えたい。団員にチャンス・機会をアグレッシブにどんどん作っていきたい」と目を輝かせる。
芋洗坂係長は、再度9月にも直接指導を行う予定。