伊勢志摩の海から恩恵を受けている5社が8月13日、子どもたちが安全に海岸で活動できるようにと子ども用ライフジャケット(救命胴衣)30着を「海の博物館」(鳥羽市浦村町)に寄贈した。
5社は、おはらい町などで真珠販売店「天埜真珠」を手掛ける「天埜(あまの)」(伊勢市宇治館町)、「伊勢ひじき」の加工・販売の「北村物産」(同東大淀町)、近鉄宇治山田駅前・伊勢の老舗割烹料理店の「大喜(だいき)」(同岩渕)、おはらい町で「サメのタレ」や鮮魚などを販売する「魚春」の「田畑魚店」(同宇治中之切町)、1905(明治38)年創業、伊勢はんぺい(はんぺん)や伊勢かまぼこ、さつま揚げなどの加工・販売の若松屋(同河崎)。
贈ったライフジャケットは、幼児から小学校高学年用までの4サイズ。早速その日、同館主催の「海の観察会」に参加した児童17人が、真新しいライフジャケットを使用した。
北村物産の北村裕司さんは「フェイスブックで『子どもたちにライジャケ(ライフジャケット)を!』と活動しているグループを見て賛同し、『自分たちにできることを』と考え、無理のない範囲でライジャケ30着を海の博物館に贈った。これまで海の博物館で海の観察会などのお手伝いに行っていて、大人用はあったが子ども用がないことを聞いていた」と説明する。
北村さんは「われわれは伊勢志摩の海から恩恵を受けて事業をさせて頂いているので、日頃から何か恩返しができないか?と考えていた。子どもたちが安全に海の観察会に参加して、楽しんで海に親しみを持ってもらえたらうれしい」とも。