鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽)の最も大きい「コーラルリーフダイビング水槽」前エントランスホールで、島根県出身の斎藤太郎さんと伊勢市出身の近藤愛さんが8月30日、親族や友人40人と約5000匹の魚たちの前で人前・魚前?結婚式を挙げた。
同水槽は毎年4月に「水中入社式」が執り行われる場所としても知られ、約100種5000匹の魚たち、55種約650個のサンゴを飼育展示する。水量約800トン、水深5.5メートル。1991年には水槽の中での世界初となる「水中結婚式」も行われたことも。同水槽前ホールでは、1994年に桂三枝(現桂文枝)さんによる寄席が行われたり、2008年ジュゴン飼育30年を記念して行われた「ジュゴンキャンプ」の宿泊場所として活用されたりしたこともある。
太郎さんと愛さんは共に自然が大好きでダイビングにも出かけるほど。休日には水族館巡りをするほど水族館が好きだという愛さんが「鳥羽水族館で結婚式を挙げられるなら」との希望で実現した。同挙式は今年50周年を迎えた鳥羽国際ホテル(同)のウエディングプランの一つでもある。
太郎さんと愛さんは「生涯愛し、幸せにすることを誓います」と40人の人前、5000匹の魚前で固く誓いあった。結婚式が終わると同水槽の前で参列者全員の記念撮影が行われた。