じっくり煮込んだ「鰻のドロドロ」-伊勢のうなぎ店考案商品が人気に

「鰻レストン千代幸」のオリジナル「鰻のドロドロ」

「鰻レストン千代幸」のオリジナル「鰻のドロドロ」

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 「鰻レストラン 千代幸(ちよこう)」(伊勢市小俣町、TEL 0596-26-3181)が、手軽に食べられるうなぎを煮込んだオリジナル料理「鰻のドロドロ」を販売しリピーターに人気だという。

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 同店は大阪で12年修行した店主の泉幸一朗さんが、地元の人に自分の料理を食べてもらおうと1999年6月に自宅の庭にオープンし、今年で9年目になる。うな重(1,260~1,785円)のほか、地元の伊勢芋とうなぎの相性がいいことを発見しメニュー化した「うなとろ膳(1.575円)」やミョウガ、伊勢芋、錦糸卵などが乗った「まんみょうが(1,050~1,575円)」、焼き石で食べる「ひつまぶし(1,890円)」などのオリジナルのうなぎ料理などを提供する。泉さんが一からごまをすって仕込む突き出し料理の「ごま豆腐」や豆乳から作る「豆腐」なども人気。

 「鰻のドロドロ」は商品名で、うなぎを醤油、みりん、砂糖、酒、ごぼうなどと煮込んで細かくミキサーなどで「ドロドロ」の状態にしたもので、食べやすく、子どもや高齢者などうなぎの骨が気になる人にも安心して食べられる料理になっている。商品化のきっかけは、2001年ごろ泉さんが、どれだけうなぎを煮込めば骨が柔らかくなるかを試すため長時間煮込んでいたところ、うなぎの形がなくなってしまったのでさらに細かくしてみたらそれがおいしかったことから。当初瓶詰めにして販売していたが、1人前でそのまま熱湯で温めて食べられる商品が欲しいという客の要望から、昨年真空パック装置を購入し、1人前約150グラムを袋に入れ真空包装したところ評判になり、同商品を購入するリピーターが増えているという。国産のうなぎ約半分が入って、価格は1袋525円。

 泉さんは「商品名も奇抜で、見た目もあまりよくないので購入いただくまでは時間がかかるようだが、一度購入いただくと来店の度に購入してもらえるようになっている。うなぎのコラーゲンなどで冷蔵保存していると固まっているが熱々のごはんに乗せるとドロドロになる不思議な感覚も楽しんでもらえているのでは」と話している。

 同店のみでの販売。営業時間は11時~15時、16時~21時。月曜定休(月曜が祝日の場合は火曜休み)。

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