明和町出身の音楽家・長岡成貢さんが手掛ける同町のマスコットキャラクター(ゆるキャラ)「めい姫」のテーマソングを収録したCDが6月6日、「第33回 斎王まつり」前夜祭会場で発売される。
【その他の画像】明和町出身の音楽家・長岡成貢さんが「めい姫」のテーマソング
「めい姫」は約1000年前の平安時代、「斎王(さいおう)」「斎宮(さいくう)」のそばで咲いていたノハナショウブが、斎王のみやびな姿に憧れ、女の子に変身したという設定のキャラクター。好きな食べ物はヒジキのふっくら煮物と炊きたての「ぎんひめ(コシヒカリ)」。性格はのんびり屋だが好奇心旺盛。口癖は「わらわ」や「そち・そなた」「(語尾に)~じゃ」というが、しゃべることはできない。
長岡さんは伊勢市で生まれ明和町で育ち、「高校生レストラン」で話題を集める相可高校(多気町)は母校。SMAPやEXILE、中島美嘉さんなどに楽曲提供する音楽家。音楽の力で「斎宮」「斎王」を表現しようと現在、「伊勢~斎王 / The Tale of Ise Saiou~祈りを捧(ささ)げた皇女たちの物語~」(仮)のCDアルバム制作しているほか、同町の観光大使第1号も務める。
「めい姫」のテーマソング「ユーめい姫どりーむ!」の作詞は、公募し最優秀賞に選ばれた伊勢市出身の山本芳登(よしと)さん、作曲・編曲を長岡さんが担当する。長岡さんは「テーマソングの発表には、『ユーめい姫ドリーム!ダンス』も初披露する。現在、ダンスを猛特訓中。明るく口ずさみやすく、親しみやすいものに仕上がったと思うので、明和町民はもちろん、多くの人に聞いてもらえれば」と話す。
長岡さんは「伊勢の斎王という存在を知ることで、伊勢神宮・伊勢の国のイメージが立体的に見えてくる。伊勢神宮を語る上でも斎宮・斎王の役割はとても重要」とも。
斎宮跡は今年4月24日、文化庁の「日本遺産」に初めて認定。同町では現在、三重県の主導で平安時代の斎宮「高床式入母屋造の正殿」「高床式切妻造の西脇殿」「土間床切妻造の東脇殿」平屋で檜皮(ひわだ)ぶき屋根の3棟の復元建物を建設しており、今年7月の完成を目指している。日本遺産登録に関連するイベントも検討しているという。
「斎王まつり」前夜祭は6月6日17時~(「めい姫ダンス」初披露は17時50~)、本祭は同7日10時~(「斎王群行」の再現は13時~)。