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伊勢志摩サミット開催地上空に「ゴジラ」現る? 英虞湾の夕景バックに

伊勢志摩サミット開催地上空に「ゴジラ」現る? 英虞湾の夕景バックに(撮影=李相海さん)波静かな英虞湾の水面は鏡のよう。真珠養殖の筏と浮き玉(ビン玉)の下に真珠が養殖されている。

伊勢志摩サミット開催地上空に「ゴジラ」現る? 英虞湾の夕景バックに(撮影=李相海さん)波静かな英虞湾の水面は鏡のよう。真珠養殖の筏と浮き玉(ビン玉)の下に真珠が養殖されている。

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 第二次世界大戦のアメリカ軍により長崎に原子爆弾が投下されてから70年目に当たる8月9日、志摩市賢島上空にゴジラの形をした雲が現れた。

【その他の画像】伊勢志摩サミット会場上空にゴジラ現る

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 賢島は、来年5月26日・27日の2日間で主要国首脳会議「伊勢志摩サミット」が開催される場所。

 ゴジラの形をした雲を撮影したのは、日本を愛し日中友好の力になればと活躍する中国遼寧省出身で鳥羽市在住の李相海(リ・シャンハイ)さん。李さんは現在、鳥羽シーサイドホテル(鳥羽市安楽島町)で国際担当として働く傍ら、休日には日本の祭りや風景を撮影する写真家として全国を飛び回る。今年4月には、日本と韓国の海女文化を伝える書籍「現代の海女」を出版。2008年から公開するホームページ「日本紀行」の累計アクセス数は6500万以上。これまで写真展「伊勢志摩の自然と祭礼」「海女礼賛」などを開催している。

 この日の日の入り時刻は18時49分。李さんは真珠筏が浮かぶ英虞湾の静かな海面が真っ赤に染まる景色を撮影しようとともやま公園(志摩市大王町)で待機していた。「西の空に薄く雲があるので日没後に期待して待っていた。日没時間までは観光客やカメラマンらが30人以上いたが、日が落ちるとほとんどの人が帰ってしまって残ったのは僕と数人だけだった。雲の形が口を開けた怪獣『ゴジラ』のように見え出したのは19時3分ごろからの3分間。辺りは、シャッター音や呼吸の声が聞こえるぐらい静かだった。あらためて珍景に出会ったような気がする」と話す。

 「平和を祈る日である8月9日。ある旅館の娘さんに『どうやって戦争を無くすんですか』と聞かれ、悩んだ末に『平和な心を育むこと、そして自他を思いやることだと思う』と答えた。昨年は平和を学ぶために、沖縄の『平和の火』、広島の『平和の灯』、長崎の『誓いの火』見て回った」と李さん。

 くしくも、ゴジラは1954(昭和29)年11月3日に公開された日本映画の作品の中で、水爆実験の影響で200万年前の太古の眠りから目覚めた怪獣という設定。その1作目でゴジラが最初に上陸した漁村「大戸島」(架空の地名)は鳥羽市石鏡(いじか)町で伊勢志摩圏内。

 「伊勢志摩サミット」では、首脳たちの伊勢神宮参拝も検討されているという。伊勢神宮は、2000年以上もずっと、人々が安心して平和に暮らせるように、コメなど食料となる農作物が毎年無事に育つようにと毎日、深い祈りが続けられている。ゴジラの形をした雲がなぜ、8月9日という日に伊勢志摩サミットが開かれる会場となる賢島の上空に現れたのだろうか…。

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