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「賢島大学」講師は地元高校生、将来は三重県の観光産業を盛り上げたい

「賢島大学」講師は地元高校生、将来は三重県の観光産業を盛り上げたい

「賢島大学」講師は地元高校生、将来は三重県の観光産業を盛り上げたい

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 来年5月に主要国首脳会議「伊勢志摩サミット」が開催される賢島を中心に活動する地域のコミュニティー大学「賢島大学」(志摩市阿児町)が8月27日、通信制高校「代々木高校」(同)2階研修室で行われた。

【その他の画像】賢島大学講師は高校生

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 賢島を中心に活動する同大学は、同校が取り組む「伊勢志摩元気プロジェクト」の一環として2007年6月に開校。2007年7月7日午後7時第1回の講座が開かれた。地域をより元気にしていこうと、地域の歴史や文化について学んだり、地元で活躍する人の話を聞いたりする月1回の定例講座と数回の特別講座などを開催する「いつでも学びたいときに入学できるバーチャルコミュニティー大学」。

 8月の講師は、地元高校に通う高校生。地元の高校生がどんな風に地域のことを思っているのか?今の高校生はどんなことを考えているのか?を探るべく高校生の視点について学ぼうと高校生が夏休みの期間を利用して、毎年この時期に実施している。

 講師の3人は、鳥羽商船高等専門学校(鳥羽市池上町)電子機械工学科2年の山村駿さん、宇治山田商業高校(伊勢市黒瀬町)国際科3年の山村玲雄さん、志摩高校(志摩市磯部町)国際コース3年の中村彩音さん。

 駿さんは、小学校の修学旅行でジャンボジェット機の整備している様子を見てエンジニアを目指し、
玲雄さんは観光で地域を元気にしたいと県の立場から盛り上げたいと勉強に励む。彩音さんは人に寄り添い困っている人を助けられるようなケースワーカーを目指している。

 会場からは、「通学時は何をしているのか?」「将来の目標、そのきっかけは?」「今の大人に対して歯がゆいと思っていること」などの質問が出た。高校生からは「伊勢志摩サミットが開かれた後の観光戦略が興味深い」「この地域は真珠産業で栄えた町だが、英虞湾をカヤックに乗って島巡りなどをしていると、見た目は美しいが、海の中はヘドロの堆積が凄いことに驚く。なんとかしたい」などの鋭い意見が飛び出した。

 同大学代表の西尾哲明さんは「高校生たちの素晴らしい話に感動した。この子たちが地元のことを思って活躍してもらえる環境づくりが大切。持続可能な地域のあり方を試行錯誤しながら計画し実践していきたい」と話す。

 同大学への入学には年会費3,000円が必要。入学は随時受け付けている。受講費は1講座500円。

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