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「賢島大学」新年度スタート、講師に「志摩ムービークルーズ」会長

「賢島大学」新年度スタート、講師に「志摩ムービークルーズ」会長

「賢島大学」新年度スタート、講師に「志摩ムービークルーズ」会長

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 今年で9年目を迎えたコミュニティー大学「賢島大学」(志摩市阿児町神明、事務局=代々木高校)の今年度第1回目の講座が5月28日、代々木高校1階ホールで行われた。

【その他の画像】賢島大学第1回月例講座「志摩ムービークルーズ」橋爪吉生さん

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 いつでも誰でも入学できる大学として2007年6月に開校したコミュニティー大学。広域通信制高校の「代々木高校」(同)が取り組む「伊勢志摩元気プロジェクト」の一環として立ち上げ、毎月1回さまざまな講座を開き、伊勢志摩を元気にするために活動する。

 この日は、地域参加型の映画づくりを通して地域を元気にしようと取り組む「志摩ムービークルーズ」会長の橋爪吉生さんが講師を務めた。これまで2013年に「校歌の卒業式」(主演=金澤美穂さん、橋爪吉平さん、監督=宇井孝司さん、音楽=佐田詠夢さん)、2014年に「~キボウノトビラ~」(主演=桐島ココさん、監督=山際新平さん、音楽=剣山啓助さん、主題歌=佐々木詩菜さん)の製作に関わった。

 橋爪さんは、母校の船越中学校(志摩市大王町船越)が閉校することになり「何か思い出になることを」と思い、橋爪さんの同級生で映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のプロデューサーなどを務めた山際新平さんに相談したことから映画「校歌の卒業式」完成したこと。映画製作の中でのエピソード、出来上がってからの人々の心の中に芽生えたもの、地域にもたらした効果などを熱く語った。

 「この作品はたくさんの『奇跡』の連続でできている。映画のフィナーレを飾るシーンの撮影場所は英虞湾に落ちる夕日が最もきれいな慕情が丘で。と1年前から日程を決めていた。天気が悪かったらどうしよう?と不安な気持ちを持たずに、必ず晴れてきれいな夕日が出ると信じて予算がない中でスケジュールを組んだ」と打ち明ける。

 「さて、撮影の当日は晴れ。しかも最高の夕日。その時みんなで『神が降りた』と言い合った。でも跡から考えるとその光景は1年前からみんなが思い描いたもの。だから最後の夕日に向かって校歌を歌うシーンは(神様がいい風に導いてくれたかもしれないが)、船越の人たちの一人ひとりの思いがひとつになってみんなで作ったものだと確信している。全ては1か0か。一歩踏み出すか踏み出さないか」と橋爪さん。

 同団体は現在、来年の9月ごろ賢島を会場にした地域参加型の映画を上映する「賢島映画祭」の開催に向け準備中。橋爪さんは「賢島映画祭へも多くの人に来ていただきたい」とも。

 賢島大学の本年度講座日程は以下の通り。6月17日「高校生が地域に火をつけ、全国に拡大(岸川政之さん)」、7月16日「アート・タウン志摩(佐藤肇さんほか3人)」、8月27日「高校生が考える高校(市内の高校生)」、9月24日「とにかく逃げろでは助からない(清水宣明さん)」、10月22日「志摩の海洋教育を考える(松井純さん)」、11月26日「女性たちの志摩(大西晶さんほか)」、12月17日「志摩市活性化大作戦(芋田博さんほか3人)」、1月28日「新しい伊勢志摩・南勢・南島の魅力、2月25日「元気プロジェクトが動かす明日の志摩(まとめフォーラム)」。年10回と数回のフィールドワークを予定。

 同大学への入学には年会費3,000円が必要。入学は随時受け付けている。受講費は1講座500円。

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