国内唯一の全米女子プロゴルフ協会（LPGA）公式戦「TOTOジャパンクラシック」2日目の11月7日、アメリカのツアーであることを盛り上げようと外国人選手を英語で応援しようと「地元高校生による英語でのスタートコール」や「英語で観戦ツアー」が企画された。

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　「近鉄賢島カンツリークラブ（6,506ヤード、パー72）」（志摩市阿児町）で開催中の同大会会場は、外国人選手の出身地の国旗を掲げたり、スコアボードを英語表記するなどアメリカの大会であることを意識させる演出も会場内各所で行われている。

　アメリカ出身で伊勢市内で英会話教室を開くケント・スコットさんと共に、昨年から「地元高校生が国際大会で活躍できる機会を」と朝の最初のホールを高校生たちが、英語によるスタートコールとウエルカムコールを行った。参加したのは伊勢市にある宇治山田商業高校3年の岩田美駒（みく）さんと山村玲雄（れお）さんと伊勢高校2年の木村夢さんの3人。

　「英語で観戦ツアー」には10人の子どもたちが参加、ケントさんと3人の高校生らと共にアメリカ出身のダニエル・カン（Danielle Kang）選手を応援するために16番から18番ホールまでの3ホールを観戦した。カン選手や同組の大山志保選手がいいショットをすると「グッドショット！」と声援。選手たちもその声に顔がほころび会場内がいい雰囲気に包まれていた。ホールアウト後、カン選手は「みんなの声援が勇気になった。大山選手もとても喜んでいた」と子どもたちに語りかけた。

　山村さんは「普段学校で学んでいることを国際大会の場で発揮できてとてもいい経験になった。またゴルフ観戦を通して小中学生に英語でコミュニケーションを取る魅力を伝えられてよかった」と感想を述べる。

　大会2日目は韓国勢が活躍。ジェニー・シン（Jenny Shin）選手が7アンダー（65）で初日の6アンダー（66）を合わせて計13アンダー（131）で単独首位に。キム・ハヌル（Ha-Neul Kim）選手が6アンダー（66）で計12アンダー（132）で続く。3位タイにアン・ソンジュ（Sun-Ju Ahn）選手、タイのポーナノン・ファトラム（Pornanong Phatlum）選手、アメリカのアンジェラ・スタンフォード（Angela Stanford）選手が計11アンダーで並ぶ。日本勢トップは計10アンダー（初日66、2日目68）の鈴木愛選手が6位タイ、計9アンダー（同68、同67）の西山ゆかり選手が8位タイ。

　穴井詩（らら）選手は2日目8アンダー（64）と飛ばし計7アンダー23位タイまで接近。繰り上げ出場で急きょ大会前日に駆けつけた上原彩子選手は、初日2オーバー（74）でパットがさえなかったことを反省し試合終了後暗くなるまで一人でパットの練習続けた甲斐あってノーボギー5アンダー（67）計3アンダー、51位タイにまで上昇。

　2日日のギャラリー数は5503人（昨年4768人）、天候＝曇り、気温＝19.5度、風向き＝東南東、風速＝1.5メートル。

　大会の模様は、MBS・CBC・TBS系全国28局ネットで同8日15時～16時54分にテレビ放送する（CS放送GORA＝12時～ほか）。当日券＝各5,000円、高校生以下は入場無料（要身分証明書）。近鉄賢島駅から無料シャトルバスを運行。