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伊勢角屋麦酒、日本初「農大花酵母」使ったビール第2弾は赤ぶどう使用

伊勢角屋麦酒、日本初「農大花酵母」使ったビール第2弾は赤ぶどう使用

伊勢角屋麦酒、日本初「農大花酵母」使ったビール第2弾は赤ぶどう使用

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 「伊勢角屋麦酒(イセカドヤビール)」を製造・販売する二軒茶屋餅角屋本店(伊勢市神久、TEL 0596-21-3108)が11月19日、東京農業大学(東京都世田谷区)の持つ花酵母を使って醸造したビール「赤ぶどうエール はなきんるーじゅ」の販売を開始した。

【その他の画像】農大花酵母を使った赤ぶどうビール「はなきんるーじゅ」

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 同ビールは、同大学短期大学部醸造学科酒類学研究室が持つ、日本のナデシコやタンポポなどの花から採取し分離した酵母「農大花酵母」ニチニチソウを使い、大麦麦芽、赤ぶどうの濃縮果汁、小麦麦芽、ホップ、ローズヒップなどの原材料を使って完成した。

 ブルワー兼品質責任者の金澤春香さんは「なぜ日本のビールは輸入酵母ばかりなのか? 豊かな自然に恵まれた日本ならビールに適した天然酵母が見つかるはず。日本の天然酵母を使ったビールを仕込みたいと思い続けて実現することができた。今年8月7日の花の日にリリースした花酵母ビール第1弾『はなきんせぞん』(リンゴの花酵母使用)も好評でたる生は即完売、ボトルも2週間で完売した」と話す。

 金澤さんは「当社のビールの特長をクラフトビールファンは、パンチのあるビールと形容していただいているので、花酵母シリーズのビールはアルコール度数を抑えてスッキリとしたビールを目指した。今回の第2弾はボジョレ・ヌーボー解禁日に合わせ、見た目もピンク色でフレッシュなワインで新酒のように味わえる口当たりの優しい飲みやすいビールに仕上げた」と説明する。

 同社は、およそ440年前の戦国時代の1575(天正3)年に伊勢神宮への参拝客をもてなす茶屋からスタートし、全国の銘菓分類では6番目に古いきなこ餅の「二軒茶屋餅」をメーンに、みそやしょうゆなどを製造・販売する。1997年に新事業として同社21代目に当たる鈴木成宗(なりひろ)社長が「伊勢角屋麦酒」ブランドを立ち上げ、醸造を開始。国内外のコンテストで金賞を取るなど数々の受賞歴を持ち、クラフトビールファンからは「伊勢角(イセカド)ビール」の名で親しまれている。現在国内取引先860カ所、海外輸出7カ国に成長。

 同ビールは330ミリリットル瓶入り(550円)、1500本限定販売。同社ネット販売のほか、本店直営店、伊勢角屋麦酒外宮前店(伊勢市本町)などで購入できる。

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