志摩市で郷土料理の研究などを行う「志摩いそぶえ会」と度会郡玉城町内の独居老人への弁当配布などを行う「玉城虹の会」のメンバーが1月21日、玉城町社会福祉協議会・保健福祉会館(勝田)の調理室でお互いの地域の食材を持ち寄り一緒に料理を教え合う交流会を開いた。
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同交流会は、「玉城虹の会」が以前志摩市を訪れた際に「志摩市の郷土料理『手こねすし』の作り方を教えて欲しい。次回は玉城町で」と約束したことがきっかけで実現。
この日は、玉城町で一番おいしいとされる地域で育てた米(コシヒカリ)、ブランド豚の「玉城豚」、玉城町内で作った新鮮な野菜と、志摩市のカツオ、アオサ、アラメ、ウツボなどの海の幸の食材を使い、計9品が完成した。
メンバーは4グループに分かれてそれぞれ「カツオの手こねすし」「玉城豚の手こねすし」「アオサの天ぷら」「アオサ入り玉子焼き」「アラメの酢の物」「長ヒジキの玉城豚巻き」「うつぼの空揚げ」「豚汁」「寒天デザート」を作った。
「手こねすし」担当のグループが「手こねすし」を作り始めると「玉城虹の会」のほかのグループのメンバーも一斉にメモを取り、手こねすしの作り方に熱心に耳を傾けた。「玉城虹の会」のメンバーは「手こねすしを作ったことは初めて。とても勉強になった。実際に本場の手こねすしの作り方を習えたことは光栄。早速孫に作って食べさせたい」と笑顔で話す。
「玉城虹の会」会長の松原十三生(とみお)さんは「月に2回作っている弁当のメニューに反映していきたい」と意欲を見せる。「志摩いそぶえ会」会長の石原幸子さんは「同じ伊勢志摩圏内に住んでいても知らないことばかりで、こうした人と食の交流会は有意義。今後もほかの地域でも交流を深めていきたい」と話す。