「伊勢うどん大使」の石原壮一郎さんが2月8日、「和食麺処 サガミ」バイパス伊勢店(伊勢市御薗町)で提供する伊勢志摩サミット開催記念企画第2弾の「伊勢うどんの食べ放題」に挑戦した。
【その他の画像】伊勢うどん食べ放題に挑戦する伊勢うどん大使の石原さん
石原さんは、松阪市出身東京在住のコラムニスト。「麺の腰命」のうどん業界・社会の風潮に問題提起し、「やわ腰麺」の伊勢うどんを多くの人に食べてもらい、「偏らずどちらも受け入れる世の中に」と活動する。伊勢市麺類飲食業組合と三重県製麺協同組合の公認を経て2013年「伊勢うどん大使」に就任した。石原さんは「人生で大切なことはすべて伊勢うどんから学んだ」と言い切る。
「伊勢うどんの食べ放題」メニューは、同店と伊勢小俣店(小俣町)、松阪川井店(松阪市川井町)の3店舗で2月1日から3月13日までの期間で展開する。伊勢の老舗(しにせ)製麺会社「みなみ製麺」(村松町)の麺とタレを使い、天ぷらの盛り合わせとシメジ、ニンジン、ネギなどが入ったオリジナルのタレと天つゆベースのタレ、生タマゴ、ネギなどが付く。伊勢うどんは温かい釜揚げをざるうどん風に提供する。
石原さんは「前回チャレンジした時は5杯で限界だった。今回はサミット記念がかかっているのでG7だから7杯はクリアしないと大変なことになる(汗)」。同店店長の多々納教文(たたののりふみ)さんも「7杯は絶対行ってもらわないと」とプレッシャーを与えた。
石原さんは3杯目までは楽々クリア。「生タマゴをどこで投入するかは、マラソンで言うなら給水ポイントのようなもの…」と余裕たっぷりで話していたが、食べ進んだ4杯目から一気にペースダウン。思案の末、生タマゴ投入(給水)。その甲斐あってペースを持ち直し4杯、5杯を苦戦しながらもクリアした。しかしながら5杯目では石原さんの額に汗がにじみ、多々納店長が6杯目を準備したものの、なかなか箸を付けず、ギブアップか?と思われたがこれまでの倍以上の時間を掛けてどうにか完食。いよいよ7杯目に突入かと思われたが店長の願い叶わず、「ごめんなさい」と手を合わせフィニッシュ。
石原さんは「サミットで日本がほかの6カ国の首脳をおもてなしするので、6杯でいいのです」と苦し紛れのコメントでその場をかわした。「一杯ごとに新しい『景色』が見えた。『伊勢うどんの食べ放題』はここだけだと思うので伊勢うどん業界にとっても食べ放題(メニューを提供すること)はイノベーション。さらに伊勢うどんを楽しんでほしい」とも。
飲食店「サガミ」は、東海エリアを中心に国内136店、海外6店を展開、そばやうどんなど和食の麺類を提供する外食チェーン。三重県内には13店舗を展開。
営業時間は11時~23時。「伊勢うどんの食べ放題」の価格は1,490円。