自転車で日本一周しながら出張授業をしている高橋惇さんが2月29日、志島小学校(志摩市阿児町)にやってきた。
広島県広島市出身の高橋さんは大学時代に日本一周に挑戦。旅で出会った人や経験を多くの人に知ってもらいたいと現在、大学卒業後2度目の日本一周に挑戦しながら、旅先の学校で出張授業を行っている。
高橋さんは4月29日に広島を出発、関西、北陸、東北、北海道と走り、太平洋岸を南下、関東、東海と駒を進めてこの日、三重県初計41校目の授業を志島小学校で行った。
この日の授業は、「一歩踏み出して挑戦する素晴らしさ」「諦めないことの大切さ」「一人ひとりの出会いの大切さ」などをテーマに、旅先でのユーモアあふれるエピソードや画像を交えながら子どもたちに語りかけるように話していた。子どもたちからは「僕も日本一周してみたいと思った」「旅がしたいと思った」などと純粋な感想が寄せられた。
高橋さんは「これまでの走行距離は8500キロ以上。タイヤも40回以上パンクを修理した。苦しい時や辛い時もあるが、その時は空を見上げて、(出会った)みんな同じ空の下(にいてつながっている)と思うようにしている。マイペースで前向きにコツコツとやることが大切」と訴えた。
高橋さんは今後、山陰、九州、沖縄、四国を巡り地元広島に8月5日到着予定している。