鈴鹿サーキット(鈴鹿市)国際レーシングコースで4月22日~24日、国内最高峰の4輪レース「全日本スーパーフォーミュラ選手権」や2輪の国内最高峰レース「全日本ロードレース選手権JSB1000」の開幕戦などを同時に開く「NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース」が開催された。
毎年夏に行われる「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(8耐)の前哨戦として位置づけられる「全日本ロードレース選手権JSB1000」。年々8耐参戦チームが増加していることから、8耐出場を70台に絞り込むため、同レースと5月8日開催の「鈴鹿サンデーロードレースJSB1000」の2レースを「鈴鹿8耐トライアウトレース」と位置付けた。今年は昨年よりも15周多い35周その距離200キロとなり「200キロ耐久レース」と名称も変更した。
伊勢の国際ライダー・稲垣誠選手は、長崎県雲仙市出身の奥野翼選手と組み、昨年の8耐で「アケノスピード・ヤマハ」をSST(ほぼノーマルエンジンのマシン)クラス準優勝に導いたヤマハのマシンYZF-R1でレースに臨んだ。
予選レースを74番「アケノスピード・ヤマハ」稲垣選手は、2分12秒035のタイムで75台中22位で通過。決勝では最初に奥野選手が走ったが、9周目の逆バンクで転倒。その後チーム一丸となって壊れたマシンを修理し稲垣選手に交代したが、5周したところで、89番高橋芳延選手が転倒し「赤旗」中断…、13時50分、29周でレース終了となったため、規定周回数に達することができなかった。
稲垣選手は「今回は残念ながらいい結果を出せなかったが、今年の8耐はSSTクラスで優勝することしか考えていない。昨年の反省を踏まえできるだけピット回数を減らしてロスタイムを減らすこと」と意欲を見せる。「伊勢志摩サミットが行われる同じ年の8耐で優勝トロフィーを伊勢に持ち帰りたい。地元からの応援はいつも力になるので、感謝の気持を忘れずに全力を尽くして走りたい。引き続き応援お願いします」とも。
優勝は1番「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」中須賀克行選手、準優勝は12番「ヨシムラスズキシェルアドバンス」津田拓也選手、3位は87番「TeamGREEN」柳川明選手。