境内の紅葉が美しい伊勢神宮内宮(ないくう)の五丈殿で11月30日、神職らが汚れをはらい心身を清める祭典「大祓(おおはらえ・おおはらい)」が行われた。
通常は、五十鈴川の御手洗(みたらし)そばにある第一鳥居内祓所(はらえど)で行われるが、この日は雨が降る可能性が高かったため雨儀(うぎ)となり屋根のある五丈殿で行われた。雨儀に対して晴天に行われる通常の祭典を晴儀(せいぎ)とよぶ。
大祓は、恒例式として6月と12月の末日に行われるが、伊勢神宮では大祭のある前月の末日にも行われる。この日、鷹司尚武大宮司や亀田幸弘少宮司ら神職は五丈殿に整列し座り、大祓詞(おおはらえのことば)が奏上されるとサカキを手に深々と頭を垂れた。
伊勢神宮では新年の参拝客を迎えるための準備が進み、臨時の授与所が建てられていた。12月15日~25日には三節祭の一つ月次祭(つきなみさい)が行われる。