志摩市が2月に非売品の冊子「伊勢志摩サミット記念誌」を500部作成し、関係団体などに配布しているが、一般市民などから欲しいとの要望に応えるため、このほど、同市のふるさと納税の返礼品に追加した。
昨年5月26日・27日に同市で開催された「G7伊勢志摩サミット」に関連する同市の取り組みや関わりを記録した同冊子。写真、記録、エピソードの3部構成で、カラー50ページ、白黒60ページ、全110ページにまとめた。サミット開催が決定してから終了するまでに取り組んだ事業や全国から集結した警察官らの警備風景、サミット当日の緊張した様子などを写した写真などをわかりやすい解説で紹介する。
「伊勢志摩サミット市民会議」の構成団体(自治会、商工会、観光協会、その他各種団体)や市内の保育所・幼稚園、小・中学校、市立図書館などのほか、国、県、関係機関へ配布。同市のサミット推進室や各支所、市立図書館でも自由に閲覧できるほか、同市のホームページ上でもPDF化して公開。
同市政策推進部サミット推進室は、サミットを応援する市内外の人たちから「欲しい」「購入したい」との問い合わせが多く寄せられたことから、 数量限定で志摩市ふるさと納税の返礼品に追加することを決めた。 同室は「準備が整い次第、3月中に受け付けを始める」と話す。
同冊子のエピソードでは「100のサミット・レジェンド」として、地元でしか聞けない99のエピソードをまとめた。「首相官邸から三重県知事に『名称は賢島サミットでいいか?と確認で電話が入った時にとっさに「伊勢志摩サミットでお願いします」と返事したことや、首脳会議中のワーキングディナーの際に、伊勢エビのスープが出た時だけそのおいしさに全首脳が黙り込んでしまったこと、賢島宝生苑(ほうじょうえん)で行われた議長国記者会見時、英虞湾の美しい景色を見てもらいたいためにSP(警護)を安倍首相の後ろに立たせなかったことなどを盛り込んだ。
記念セットは2種類用意。5000円以上の寄付者に対して、同冊子に加え、市民向けに制作した非売品のマフラータオル(限定15セット)または、非売品のボールペン(限定35セット)を付ける。