ホテル志摩スペイン村(志摩市磯部町)で3月13日、志摩スペイン村パルケエスパーニャと同ホテルの入社式が行われた。
2月に導入した新アトラクション「スチームコースター アイアンブル」は1時間以上の待ち時間が出るほどの人気という同園。この日は、繁忙期となる春休みを前に、15人の新入社員が真新しいスーツ姿で同社の串田幹男社長の言葉に耳を傾けた。
昨年6月下旬に採用募集を行い、9月に面接、10月の最終面接を行い、10月下旬に内定を通知した。新入社員の内訳は、県外3人、志摩市内4人、志摩市外8人。高卒者は、地元の志摩高校(志摩市磯部町)、南伊勢高校(度会郡南伊勢町)、鳥羽高校(鳥羽市安楽島町)、明野高校(伊勢市小俣町)、松阪商業高校(松阪市豊原町)など12人。東京、大阪、岡山出身者も入社した。
串田社長は「現在当社の従業員は約400人(パーク300人、ホテル100人)で平均年齢は39.8歳、勤続平均年数は12.4年となっている。1994年にオープンして満23歳、4200万人が来場するテーマパークとなっている。『ぜひまた来てみたいパークだ』とお客様から言われているのは先輩たち社員の志の高さのたまもの。安全、笑顔、規則正しい生活と常に学ぼうとする姿勢が大切」と話す。
新入社員代表として東京・八王子市出身で武蔵野大学(東京都西東京市)人間科学部人間科学科卒業の内田萌香さんは同園に50回以上来場したという「ファン」の一人。内田さんは「心からのおもてなしと思いやり、お客様の笑顔が自身の成長となるような行動、安全第一で安心して『また来たい』と言ってもらえるように、業務を遂行します」と誓いの言葉を述べた。
内田さんは「ほかのテーマパークにも行くが、キャストの距離が一番近いのが志摩スペイン村。『お久しぶりです』『昨日も来てくれましたね』などと私のことを覚えていてくれて声を掛けてくれる。マジックをして楽しませてくれる人もいる。帰る時にはまた来たいと毎回思わせてくれる。いつしかここで働き、たくさんの人を笑顔にしたいと強く思うようになった。夢が叶って最高にうれしい。一人でも多くのお客様にまた来たいと思ってもらえるような仕事をしたい」と目を輝かせる。
新入社員は、3月15日からそれぞれの配属先で仕事に就く。