音楽家の長岡成貢さんが6月3日、明和町の「斎王(さいおう)まつり」前夜祭で、斎王さまを慕い魂の音楽を奏でた。
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長岡さんは伊勢市生まれ明和町出身で、明和町観光大使第1号。映画「EMPIRE OF SILVER/白銀帝国(2009)」「桜田門外ノ変(2010)」「渾身 KON-SHIN(2013)」、ドラマ「日曜劇場 JIN-仁-(2009~2011)」などの音楽を手掛け、第40回モントリオール映画祭(2016)最優秀芸術賞受賞作品で現在公開中の映画「たたら侍」の全音楽も担当する。昨年解散したSMAPの創生期も音楽で下支えした。
斎王は、天皇に代わって伊勢神宮に奉仕する皇女で、人々が飢え苦しまないように五穀豊穣を祈り続けてきた。その祈りは斎王制度として約660年間に60人余りの斎王さまによって受け継がれた。明和町はかつて斎王さまが生活していたとされる幻の宮殿「斎宮(さいくう・いつきのみや)」があった場所。
同祭りは斎王さまに思いを馳せ、地域を盛り上げようと開催、今年で35周年を数える。昨年、斎王まつりのテーマ曲「永遠(とわ)の祈り」を長岡さんが作曲した。
長岡さんは「2015年斎宮復元建物竣工記念コンサート、伊勢神宮奉納演奏などの斎王プロジェクト、今年2月に東京国立代々木体育館で行われた『rooms』で演奏したメンバーを加えた総勢11人のスペシャルメンバーで臨んだ」と話す。
演奏メンバーは以下の通り。長岡成貢さん(キーボード)、吉永真奈さん(箏)、宮内庁式部職楽部の山田文彦さん(和琴・琵琶・篳篥)、春日るり子さん(舞・笙・龍笛)、クラッシャー木村さん(ヴァイオリン)、春日真菜さん(チェロ)、舞野州さん(ベース)、涼恵さん、設樂咲枝さん、田中裕梨(以上、歌&コーラス)、今瀬渚さん(シンセサイザー・オペレーター)。