「全国洋菓子技術コンテスト大会」に向け、深夜までケーキ作り

「お菓子職人おとべ」の厨房で深夜遅くまでケーキ作りの練習に励む野村新治さん(右)とオーナーシェフの乙部安成さん(左)。手前のケーキが、飴細工で繊細に作られたバラとドラゴンが表現された完成品。

「お菓子職人おとべ」の厨房で深夜遅くまでケーキ作りの練習に励む野村新治さん(右)とオーナーシェフの乙部安成さん(左)。手前のケーキが、飴細工で繊細に作られたバラとドラゴンが表現された完成品。

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 志摩の洋菓子店「お菓子職人おとべ」で働く野村新治さんが、10月7日に開催される「全国洋菓子技術コンテスト大会」に向け、深夜遅くまでケーキ作りの練習に励んでいる。

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 同大会は日本洋菓子協会連合会(東京都世田谷区)の主催で、5年に1度開催される国内洋菓子技術コンテストの最高峰。1982年に第1回大会が開催されてから今回で6回目を迎え、洋菓子技術の向上とその成果を広くPRすることを目的としている。出場する選手は各都道府県で選抜され予選大会を通過した77人。台湾からも参加する。

 競技内容は、各自が決めたテーマを提出し、そのテーマに沿ったケーキを150分以内に完成させる実技コンテスト。直径24センチ(8号)のスポンジ台の表面をチョコレートでコーティングし、マジパン、アメ、チョコレートなどで飾りつけ、30立方センチの展示用ケースに収まるように製作する条件が課せられる。審査は1次審査、2次審査があり、作品と作業態度などが総合的に審査対象となる。

 野村さんはパティシエとして今年で12年目の31歳。調理師専門学校で和食の料理人を目指していたが製菓授業の飴細工のデモを見て、パティシエになることを決意。その後、大阪、名古屋の洋菓子店などで経験を積み、将来独立することを目標に現在同店で修行中。9月12日に開催された中部大会で全国大会出場の権利を得てから、毎晩遅くまで作業を行っている。

 野村さんは「前大会の時に初めて予選大会に選ばれたが、規定のサイズを少しオーバーし失格になってしまい、全国大会に行くことができなかった。今回はその経験も生かしながら悔いのないように頑張りたい」と話している。

 同店の乙部安成オーナーシェフは「チャレンジする者にはチャンスを与え、店の設備も自由に使えるようにしている。全国大会だから上位に食い込むことは難しいかもしれないが精一杯実力を発揮してくれれば」と見守っている。

 東京製菓学校(東京都新宿区)で実技大会がありその日のうちに審査し、翌8日にインターコンチネンタル東京ベイ(東京都港区)で表彰式を行う。作品は9日~11日に開催される「2007ジャパンケーキショー東京」の会場(東京都立産業貿易センター)でも展示される。

日本洋菓子協会連合会2007ジャパンケーキショー東京関連記事(伊勢志摩経済新聞)

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