南伊勢町の国道260号線沿いの「河村瑞賢(ずいけん)公園」(南伊勢町東宮)周辺のカワヅザクラが現在、満開となっている。
治水工事を指揮監督する河村瑞賢の銅像が立つ同園。銅像は1990年6月に地域振興を目的に全国の各自治体に1億円ずつ配布した「ふるさと創生事業」の一環で整備したもの。
1618年2月生まれの河村瑞賢は、度会郡東宮村(現南伊勢町)出身。今年ちょうど生誕400年を迎えた。江戸時代、海運航路(東廻り・西廻り航路)の開拓、淀川河口をはじめ各地の治水工事を成功させ、今日の海運航路、治水工事の基礎を作り、伊東潤さんの小説で「江戸を造った男」として紹介されている。1699年没。
カワヅザクラは約50本で公園の法面(のりめん)に植えられている。今月末ごろには、約50年前旧南島町の老人クラブなど住民らが国道260号線沿いに植えたソメイヨシノ約1400本が満開となるだろう。