往年の国産自動車などの乗り物を収集する伊勢の北井誠也さんが4月29日、自身のコレクションを気軽に見学できる施設「伊勢のりもの博物館」(伊勢市二見町、TEL 090-2929-5470)を開館した。
いすゞ自動車が英国のルーツ自動車と提携して部品などを輸入して国内で組み立てるノックダウン生産した1963(昭和38)年製の「ヒルマンミンクス」や日産自動車の1939(昭和34)年製「ダットサン211」、オート三輪のマツダ(元東洋工業)の1967(昭和42)年製「K360」やダイハツ工業の1970(昭和45)年製「ミゼットMP5」などを展示する。
北井さんは、マツダの「T2000」などのオート三輪の収集家でもあり、生産中止されているオート三輪についての知識も豊富。ガレージには展示車のほかにも部品取り用のオート三輪などがある。
この日は、伊勢にあるまちかど博物館をネットワークし多くの人に知ってもらおうと取り組む伊勢まちかど博物館運営委員会の中川忠峰会長から、「伊勢まちかど博物館」30館目となる認定状と「伊勢まちかど博物館」と書かれた看板が北井さんに手渡された。
北井さんは「車好きの人が来てくれるのが一番うれしい。少しずつ修理し、近日中に実際に古い車に乗ってもらい当時走っていた昭和の時代にタイムスリップしてもらえるようにもしていきたい」と話す。
開館日は日曜・祝日。5月の開館日は3日~6日、13日、20日、27日。開館時間は9時30分~16時。入館料は、大人(中学生以上)=300円、小人(小学生以下)=150円。