台風19号、20号の大きなうねりを受けて「第53回全日本サーフィン選手権大会」が8月20日、志摩市阿児町の国府浜(こうのはま)で開幕した。全国各支部予選を勝ち抜いたサーファー1030人が25日までの6日間の熱い戦いを繰り広げる。主催は日本サーフィン連盟(NSA、東京都文京区)。
【その他の画像】志摩・国府浜で「全日本サーフィン選手権大会」
1981(昭和56)年に第16回大会、2009年に第44回大会、2012年に第47回大会が開催され、今回で6年ぶりの全国大会。44回、47回大会では最終日早朝、アカウミガメが卵からふ化し砂浜に無数のかわいい足跡を残し大会を盛り上げた。
同大会は、日本のアマチュアサーフィン大会の最高峰で日本で最も歴史を重ねる大会。毎年8月のこの時期に開催している。開会式があったこの日、鈴木英敬三重県知事、竹内千尋志摩市長らも駆け付け代表選手にエールを贈った。
44回大会時は運営委員長だったというNSAの酒井厚志理事長は「日本のサーフィン人口約200万人、競技人口約2万人。北海道から沖縄までの全国70支部の予選会を勝ち上がった選手1000人が日本の頂点を目指す。台風19、20号の影響で波は十分ある。選手の皆さんは安全に事故なくほかのサーファーの見本となるように頑張ってほしい」とあいさつした。
この日、キッズ、ボーイズ、ジュニア、シニア、ガールズ、BBメン、BBウィメンのクラスでそれぞれ予選競技(1ヒート=15分)が行われた。
三重支部メンバーは、キッズクラスで川瀬斗嵐(とらん)選手、ボーイズクラスで西世古篤哉(あつや)選手がラウンド2まで勝ち進んだが惜しくも敗退。ガールズの川瀬新波(にいな)選手はセミファイナルで惜しくも敗退、決勝戦に残ることができなかった。選手宣誓をした浜村有留波(あるは)選手は力を出し切れずラウンド1で涙をのんだ。BBウィメンの山下海果(なみか)選手はセミファイナルまで駒を進めた。シニアクラスでは、星野リヤン選手、47回大会でメンクラス日本一となった仲村一智選手、春田勝也選手、下田泰成選手、樋口健選手はラウンド2に勝ち進んだ。シニアの後藤秀康選手、BBメンの荒川内宏治選手はラウンド1で敗退した。
初日にファイナルラウンドが行われたキッズとガールズクラス。キッズクラス優勝は、千葉東支部の松永健新選手、ガールズは、2018チームジャパン強化指定選手A指定に選ばれている山形支部の中塩佳那選手となった。
同大会は6日間、ネット上でライブ中継を実施している。