郷土料理で地方活性化、銀座に集中出店-「マネーの虎」安田社長

「マネーの虎」安田久社長、伊勢市商工会議所で講演。「47都道府県47ブランド47地方活性化店舗の創設」を説明。

「マネーの虎」安田久社長、伊勢市商工会議所で講演。「47都道府県47ブランド47地方活性化店舗の創設」を説明。

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 「マネーの虎」に出演していた安田久社長の講演会が三重県情報通信基盤整備協会(津市栗真町)の主催で11月9日、伊勢市商工会議所で開催された。講演の中で三重県ブランドの飲食店を銀座に出すことなどを話した。

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 安田さんは監獄をイメージしたエンターテインメントレストラン「アルカトラズ」などを手がけ成功、「マネーの虎」(日本テレビ)に出演し「有名社長」として注目を集めた。しかしその後、業績が悪化し倒産の危機に陥るも再生の道を歩み、自身の出身地=秋田県の郷土料理店「なまはげ」を展開しヒットさせ会社を再生させた。

 現在は、飲食店の経営・プロデュース・経営コンサルタントなどの業務を行うエイチワイシステム(東京都港区)を経営し、秋田の郷土料理店「きりたんぽ」「稲庭」のほか、鹿児島県「黒薩摩」、熊本県「あまくさ」、石川県「能登・輪島」など地域の「郷土料理」に注目し「47都道府県47ブランド47地方活性化店舗の創設」を目標に掲げ展開している。

 講演では、現在営業中の秋田県の郷土料理店7店舗で、年間約1億2千万円分の食材を秋田県から仕入れ、開店時には皿や漆器など秋田県産を使用するためその購入費に1店舗あたり約1,000万円、その後の補充・メンテなどの費用として年間500万円~1000万円を秋田県の業者に発注していること、また秋田県出身者の積極的な人材登用などを行っていることを紹介した。

 今後47都道府県の特色、食材を生かした店舗を銀座周辺に集中出店させる「銀座ドミナント計画」によって、広告・物流・人材などのコストを抑制し、店舗密度を上げることで、店やグループの知名度・支持を集め、集客に結びつけると説明。さらに地方ブランドの店の展開により、「地方からの食材の流通」「地方のブランド化」「観光PR」を同時に進め、「食」による地方活性化に貢献していくという。

 安田社長は「倒産の危機に陥った時に、子どものころ怖くて怖くてたまらなかった『なまはげ』に助けてもらった。どん底に至ったからこそ見えたのかもしれないが、視点を変えたら地元の豊富な資源に出会えた。少しでも地元に貢献できればという思いに自分自身も変化した。ほかの地域でも貢献できれば」と話した。

 三重県の郷土料理の店もメーンの食材、コンセプトが決まれば早々に開業したい意向があることも明かした。

マネーの虎、講演-三重県ブランドの店舗を銀座に(伊勢志摩経済新聞)「石川県」をテーマにした和食店(銀座経済新聞)銀座に稲庭うどん老舗と薩摩料理店が同時オープン(銀座経済新聞) 三重県情報通信基盤整備協会HY-SYSTEM

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