米国海兵隊の航空機「オスプレイ(MV-22)」3機が2月2日16時10分ごろ、伊勢市上空を飛行し、陸上自衛隊航空学校・明野駐屯地(伊勢市小俣町)に着陸した。三重県内での「オスプレイ」の飛行・離着陸は伊勢志摩サミット以来2回目になる。
「オスプレイ」は、2月4日~15日まで饗庭野(あいばの)演習場、今津駐屯地(以上滋賀県高島市)と明野駐屯地で行われる陸上自衛隊第3師団第7普通科連隊基幹(約600人)と米海兵隊第4海兵連隊第2-23大隊基幹(約230人)、第31海兵機動展開隊(約110人)による合同訓練「フォレストライト02」に参加するためのもので、明野駐屯地が「オスプレイ」の燃料補給、点検、整備のほか駐機するための場に選ばれた。
この日は、「オスプレイ」を撮影しようと昼過ぎからカメラマンやメディア関係者ら約500人以上が駐屯地の敷地を囲うように柵の外で待機していた。16時ごろ3機の「オスプレイ」が西の空から現れると一斉にカメラを向けシャッターを切っていた。
合同訓練「フォレストライト」は、陸上自衛隊及び米海兵隊の部隊がそれぞれの指揮系統に従い作戦を実施する際の連携強化と共同対処能力の向上を図るもの。2016年9月1日付けの日米合同委員会合意に基づいた沖縄県外での訓練の一層の推進と、訓練活動に伴う沖縄の負担軽減のためで、普天間飛行場に所在するオスプレイ等の訓練移転も組み込んでいる。「フォレストライト02」では、陸上自衛隊第3師団長の田中重伸陸将、米海兵隊第3海兵師団長のウィリアム・M・ジャーニー(William M. Jurney)准将が指揮を執る。
伊勢市と三重県は訓練期間中、防衛省東海防衛支局に対して最大限詳細な情報提供を要望し情報が更新されるたびにホームページで公開している。
2016年5月にあった伊勢志摩サミットにおいて中部国際空港セントレアと志摩市間(志摩スペイン村第3駐車場が臨時ヘリポート)の移動に自衛隊のヘリコプターが使われたがその時、米国だけは大統領専用ヘリコプター「マリーンワン」と随行員の移動用に「オスプレイ」を使用した。