真珠いかだ浮かぶリアス海岸の英虞湾の中央に位置する賢島に本校がある通信制高校「代々木高等学校」(志摩市阿児町、TEL 0599-43-6177)で3月9日、卒業式が行われた。
東京、名古屋、大阪に拠点を置き、全国40以上のサテライト校のほかオーストラリアやカナダなど海外でも日本の高校に通える環境を提供する同校。北海道から熊本までの18歳~45歳の卒業生178人の内、18人が卒業式に臨んだ。
卒業生たちは、3年生の総合学習の授業で伊勢志摩の地場産業である真珠養殖業について、核入れ、真珠の取り出しなどの作業を学び、アクセサリー加工を経て作ったオリジナルの真珠のペンダントを胸に着けていた。
一色真司学校長から卒業証書を受け取った卒業生たちは「今まで支えてくれた家族や先生に感謝」「親に迷惑をかけたが今では感謝している。社会に出て頑張る」「いろいろな人と出会い学ぶことができた」「入学時は無力感と絶望しかなかったが、卒業式を迎えることができた」とそれぞれの思いを言葉にした。
卒業生代表の福永耕平さんは「代々木高校のフリースクールに通い、多くの人に出会い、意欲的に学ぶことができ、志望する大学にも入学することができた。一番の思い出は熊本震災で復興支援のボランティア活動をしたこと。貴重な経験だった。3年間を振り返ると入学当時よりも成長できた。周りの人に支えられ卒業できたことに感謝する」とあいさつした。