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志摩・波切を描き続けて65年 大王美術ギャラリーで鈴木田俊二さんの絵画展

志摩・波切を描き続けて65年 大王美術ギャラリーで鈴木田俊二さんの絵画展

志摩・波切を描き続けて65年 大王美術ギャラリーで鈴木田俊二さんの絵画展

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 志摩市の波切(なきり)を描き続けて65年の鈴木田俊二さんの作品展が現在、大王美術ギャラリー(志摩市大王町)で開催されている。

【その他の画像】鈴木田俊二さんの絵画展

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 1935(昭和10)年生まれの鈴木田さんは現在84歳。四日市市出身、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)卒業、モダンアート協会会員、元四日市高校教諭。1954(昭和29)年、四日市高校2年生の時にスケッチで初めて波切を訪れたことがきっかけでそれ以来、毎年絵描き仲間や画学生たちと訪れているという。

 同展では、足跡を本物の砂を使って立体的に表現した作品「Sea and Wave」や、灯台のある風景、伊勢エビ漁で使うエビ網を干して作業する漁師が写る風景など波切を中心に伊勢志摩各地で描いた油絵、スケッチ約40点を展示する。「Sea and Wave」は1975(昭和50)年沖縄国際海洋博覧会「海を描く現代絵画コンクール」で入選し、その後皇太子・皇太子妃殿下(現上皇・上皇后陛下)にご説明差し上げた作品。

 鈴木田さんは「切り立った岬の絶壁の上に悠然と立つ白亜大王崎灯台、潮風で風化した石垣や石段、わらぶき屋根、白いしっくいで固められた瓦、丘に寄り添って立つ民家に、明るい笑顔でたくましく生きる人々の心と姿が強く私の胸に残っている」と話す。

 「これまで数千枚の絵を描いていると思う。波切には自然があり海がある。心がすさんでいかないように、外部から来たわれわれがその日常の素晴らしさを知らせることができればと思い描いてきた。地元の人にも懐かしく思っていただける風景があると思うので、気軽に見に来ていただければ」と呼び掛ける。

 開催時間は9時~17時。火曜・水曜定休。観覧無料。5月27日まで。

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