伊勢・二見興玉神社(伊勢市二見町)で6月22日、夫婦岩(めおといわ)前の海に入ってみそぎを行う「夏至祭」が行われた。
昼間の時間が最も長くなる夏至の日の出時刻は4時40分。同神社の富士見橋真ん中より本殿寄りに立つと、夫婦岩の真ん中(男岩と女岩を結ぶ大しめ縄の中)に富士山を望むことができるが、この日はあいにく曇り空で朝日も富士山も拝むことはできなかった。晴れて朝日が出れば、富士山の左肩から頂上付近をかすめるようにして昇っていくのだが。
男性はふんどし姿、女性は白装束姿、頭に日の丸のはちまきを巻いた約200人の参加者は、膝や腰まで海水に浸かり、頭から海水を掛けるなどしてみそぎを体験した。
同神社金子清郎宮司は「令和最初の夏至祭のご来光は残念ながら雲の中だったが、風もなく波穏やかで、いいみそぎになった」と話す。祭典が滞りなく終わると、ほどなくしてお清めの雨が降り始めた。