今年で10回目になる「パエリャコンクールin志摩」の記念大会が12月2日、志摩スペイン村(志摩市磯部町坂崎)「パルケエスパーニャ・マヨール広場」で開催された。主催は同市観光協会、同市国際交流協会、志摩スペイン村、伊勢志摩観光コンベンション機構らで組織する「パエリャコンクールin志摩実行委員会」(事務局=同観光協会、TEL 0599-46-1112)。
パエリャは丸く浅い平底の「パエリャ鍋」で調理するスペイン・バレンシア地方の代表的な料理。同コンクールは、伊勢志摩の特産品である伊勢エビ、的矢カキ、ヒオウギガイをメーン食材とし、90分以内に独自の味付け、盛り付けで10人分のパエリャを完成させるもの。食材、調理器具などは同実行委員会が準備し、1チーム4人までの参加で(同村入園料を含み参加費8,000円)、毎年人気の企画になっている。参加者は楽しみながら調理し、参加者同士交流も深め、中にはセーラー服衣装や「不思議の国のアリス」のキャラクターの衣装で参加したチームもあった。参加チームは43チーム171人。
審査委員は、米の煮炊き、味、色、材料の調和、socarrat(ソカレット=おこげ)の出来具合を審査し、その結果、「マダムBon3」(南伊勢町)が優勝に輝いた。そのほかの受賞チームは以下の通り。準優勝=「ピーナス」(伊勢市)、3位=「元気レンジャー」(同市)、志摩市長賞=「デブデブfamily」(京都市)、同市観光協会賞=「YAMAYAMAファミリー」(大津市)、同市国際交流協会賞=「オリーブ」(同市)、志摩スペイン村賞=「REINAS」(伊勢市)、伊勢志摩観光コンベンション機構賞=「ザ・ヤリエパ」(津市)など。
スペイン人代表として審査を担当した同村のフランシスコ・ナバロ・ギタールさんは「年々レベルが上がり、スペインで食べるパエリャと比べても遜色(そんしょく)なくおいしかった。オリジナリティーのある味つけで、審査も難しかった」と感想を話した。また、三重調理専門学校(津市)の生徒と共に参加した岩本岳先生は「最近は同コンクールのように楽しんで参加できるイベント型の料理コンクールが少なくなっているので、これらも継続していってほしい」と同企画の継続に期待を寄せた。