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「伊勢角屋麦酒」 伊勢志摩に伝わる厄除けラベルのクラフトビール、限定販売

「伊勢角屋麦酒」 伊勢志摩に伝わる厄除けラベルのクラフトビール、限定販売(写真提供=同社)

「伊勢角屋麦酒」 伊勢志摩に伝わる厄除けラベルのクラフトビール、限定販売(写真提供=同社)

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて窮地に立たされながらもネット販売に力を入れるなど攻めの姿勢で臨んでいる「伊勢角屋麦酒(ビール)」を製造販売する二軒茶屋餅角屋本店(伊勢市神久)が5月19日から、「コロナウイルス退散セット」の販売を始めた。

【その他の画像】伊勢角屋麦酒の「コロナウイルス退散セット」

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 同社は、1575(天正3)年安土桃山時代に、伊勢湾から勢田川をさかのぼる海路で伊勢神宮を参宮する客に、きな粉餅を販売したのが創業。全国の銘菓分類では6番目に古く、1550(天文19)年創業の「なが餅笹井屋」(四日市市)に次ぎ、同年創業の「柳屋奉善」(松阪市)とともに三重県内では2番目の歴史を持つ。「赤福」(伊勢市宇治中之切町)の創業は1707(宝永4)年で同社創業から132年後。

 「伊勢角屋麦酒(通称=イセカドビール)」は、同社21代目の鈴木成宗(なりひろ)社長が1997(平成9)年に立ち上げたクラフトビール。国内外のコンペティションで数多くのメダルを獲得し、中でも「ペールエール」は、「ビール界のオスカー」ともいわれる世界で最も歴史のある英「IBA(The International Brewing Awards)」で2017(平成29)年と2019年の2大会連続でゴールドメダルを受賞した。

 「コロナウイルス退散セット」は、伊勢志摩地方の風習で1年中玄関に飾るしめ縄の木札に書かれる文字「蘇民将来子孫家門(そみんしょうらいしそんのかもん)」「笑門(しょうもん)」や海女が魔除けとして身に付ける星と格子のマーク「セイマンドウマン(ドーマンセイマン)」と「急々如律令(きゅうきゅうにょりつりょう)」をかたどったデザインラベル3種に、限定ビール3種の計6本のセット(各330ミリリットル瓶入り)。

 白を基調とした期間限定ラベルは、「ペールエール」を「蘇民将来子孫家門」、「ねこにひき」を「笑門」、「ヒメホワイト」を「急々如律令」の文字をデザインし付け替えた。限定ビールは、「グレープフルーツ・セッションIPA KAKEKO(カケコ)」、「ジンジャーヘイジーIPA」、「マヌカハニーホワイトエール」。

 同社執行役員営業部長の松岡嘉広さんは「新型コロナウイルスから守る魔除けのビールセットとして、当社の人気のビール3種類を限定ラベルにし、日本神話『天の岩戸開き』や伊勢神宮式年遷宮で神職がニワトリの声を真似て3度『カケコー』と唱える『鶏鳴三声(けいめいさんせい)』、ニワトリの鳴き声には太陽を呼ぶ力があるとされることなどにちなんでネーミングした『カケコ』、 ショウガやマヌカハニーなど免疫力を上げると言われている食材を加えたビール3種類をセットにした」と説明する。

 松岡さんは「多くの人が新型コロナウイルスの影響を受けて大変な状況であるにもかかわらず、たくさんのご注文、ご支援、励ましのお声をいただき、社員一同胸を熱くし、勇気をいただいています。この難局を乗り越え、みんなが笑顔になれるようにという思いで『コロナウイルス退散セット』を企画した」と話す。

 価格は、送料無料で3,780円(通常価格4,696円)。

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