古くから路地や石垣、灯台など、多くの画家たちにより描き続けられてきた「絵かきの町・大王」(志摩市大王町)を舞台とする絵画コンテスト「大王大賞展」の表彰式が2月3日、同市大王公民館で開催される。
同展は1997年に第1回目を開催してから1年おきに開催されており、今回が6回目。グランプリの「大王大賞」に選ばれると副賞として100万円が贈呈されることから、全国から多くの応募がある。昔から美術学校の学生や画家たちが風光明媚な大王の風景を描きに来ることから、まちづくり事業としてスタートしたのが始まり。藤島武二や平賀亀祐、北川民次ら有名画家も大王を描いている。藤島氏の「大王岬に打寄せる怒涛」(三重県立美術館所蔵)は今年1月5日付けの日本経済新聞でもカラーで取り上げられている。
今回の応募数は283点。その中から高知県出身の浜崎秀嗣さんの「微睡(まどろみ)」が大王大賞に選ばれた。そのほか、金賞、銀賞、銅賞、特別賞2点、奨励賞7点。
入賞作品は2月5日~12日、波切コミュニティセンター(同)で展示予定。