伊勢の2輪チーム「アケノスピード・ヤマハ」が8月7日、鈴鹿サーキットで開かれる「第43回鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」に参戦する。
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伊勢市出身の国際ライダー・稲垣誠さんが運営し監督を務める同チームは、2015(平成27)年から独立チームとして「全日本ロードレース選手権」「アジアロードレース選手権」「鈴鹿8時間耐久ロードレース」などのバイクレースに挑戦する。今シーズンは、全日本ロードレース選手権のST1000クラスに南本宗一郎選手、ST600クラスに井手翔太選手と伊達悠太選手の計3人が参戦中。
鈴鹿8耐は、1978(昭和53)年から、毎年夏に開催される国内最大のオートバイレースで、今大会で43回目。昨年と一昨年は新型コロナウイルス感染症の影響により開催中止となった。
同チームは、SST(改造条件が狭く、ほぼノーマルエンジンのマシン)クラスにエントリー。23歳・伊達悠太選手(広島県出身)と同ST600クラスに参戦中の22歳・菅原陸選手(埼玉県出身)、18歳・阿部真生騎選手(東京都出身)の3人体制でレースに臨み、南本宗一郎選手と井手翔太選手は、アジア選手権ASB1000で活躍中の伊藤勇樹選手と共にチーム「NCXX RACING with RIDERS CLUB」から出場し、共にSSTクラス優勝を目指す。
参戦を前に7月5日・6日、参加した合同テストでは、1周を南本選手が2分8秒562、井手選手が2分9秒726、伊達選手が2分10秒713をマークするなど、まずまずのタイムを残した。
鈴鹿8耐に12大会連続でライダーとして挑戦し続けた稲垣さんは「今大会から選手育成に力点を置き監督業に専念する。3人は8耐初挑戦になるが、今年こそチームとしてSSTクラスでの優勝を勝ち取りたい。南本と井手は選手育成を兼ね、NCXX RACING から出場するが、多くを吸収し学び、成長して戻ってきてもらいたい」と話す。
同チームは2015年(平成27年)、独立チームとして初参戦した鈴鹿8耐で193周を8時間51秒281で完走。70チーム中22位、SSTクラス準優勝を飾った。翌年以降の戦績は以下の通り。2016(平成28)年=169周完走、68チーム中53位、SSTクラス10位。2017(平成29)年=183周完走、68チーム中51位、SSTクラス6位。2018(平成30)年=189周完走、69チーム中22位、SSTクラス3位。2019年は、選手負傷により決勝レースに出場することができなかった。