真珠いかだ浮かぶ英虞湾内に位置し、自家用船で送迎してくれる「離島に建つ」ある宿泊施設が、密かにインドネシア・バリ風にリフォームされ、20~30代の女性客を中心に人気を集めている。
同施設はオーナー自身が約5年間をかけリフォーム。10室あった客室のうち、1階の4室を取り壊し改装、目の前の英虞湾をゆったりと眺めることができるラウンジスペースに変身させた。インドネシア産の調度品や家具などとともに観葉植物を配置し、東南アジア・バリ島の裏通りにある「ワルン(インドネシア語で『大衆食堂』のような意味)」をイメージしている。「何となく形にはなってきたが、まだまだ満足していない」とオーナー。リフォームは現在も進行中だ。
約20年前にバリ島旅行にでかけたのがきっかけで、「初めて行ったバリ島の雰囲気に感銘を受け、いつかはこんな雰囲気の宿を作りたいと思い、実現させた」(オーナー)。木材やガラスなどほとんどの建築資材は友人や知人を通じて分けてもらったリユース品で、19本ある太い柱は三重県(大台町)産の杉を親類から譲り受けたもの。英虞湾を見渡す大きなガラスはアルミサッシからガラスだけ外したもの。大きなガラステーブルもリユース資材を利用して作ったオーナー作。そのほか、ダイニングルーム、2階の客室6室もすべてリフォームし、壁はしっくいの白壁に仕上げている。廊下、階段などは未着工。
オーナーは「自分にとって居心地のいい空間を作ればお客さんにも喜んでもらえるはずと思い改装を決意した。今後の予定はテラスを拡張させ、それが終わったら風呂場も新たに作りたい」と話す。「建物も古く、欠点を探せばいくらでも出てくるので、(お客さんに)過度な期待を与えたくない。だから現時点であまりPRはしたくない。良いサービス、良い施設と比較すれば適わないことも十分承知しているのでそこと対抗するつもりもない。それでも『ここ(この雰囲気)がいい』と言ってくれるような人に宿泊してもらいたい」と施設名を出さないことを条件に取材に応えてくれた。
宿泊料金は、素泊まり大人=4,000円、朝食付き大人=4,500円。チェックイン15時~、チェックアウト10時。
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