離島の防災備蓄食料に「おでん缶」-志摩市・間崎島

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 英虞湾に浮かぶ離島「間崎島」(志摩市志摩町)住民の災害時非常食として、間崎自治会(会長=野村儀次さん)が12月、「おでん缶」100個を備蓄用に購入した。

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 同島は真珠養殖が盛んな英虞湾の中心に位置し、人が住んでいる離島=「有人離島」の一つ(同市内には「賢島」=阿児町、「渡鹿野島」=磯部町の2島がある)。79世帯165人が住み、65歳以上の住民=121人、65歳以上の人と同居の世帯数=69、うち1人だけの世帯数=15、65歳以上だけの世帯数=37と、まさに高齢化問題を抱えている。唯一あった和具小学校間崎分校も昨年3月に閉校している。

 同市地域防災課では一般的な防災用具、備蓄品のほかに、「離島」の防災対策として、衛星携帯電話1台と1時間当たり2,000リットルの水を処理できる浄水器を整備する。

 今回、備蓄食料として購入した「おでん缶」は秋葉原などで話題になった「元祖おでん缶」の「こてんぐ」天狗缶詰製の「つみれ大根入り」と「がんも大根入り」の2種類。内容総量は280グラム、賞味期間36カ月間。串さしこんにゃく、結びこんにゃく、さつまあげ、ちくわ、大根、うずら卵、昆布に、つみれもしくは、がんもどきが入ったもの。おでん缶を自動販売機で販売する「いしかわ」(同市阿児町賢島、TEL 0599-43-1125)が同島へ行く乗船場の近くにあり、野村さんと同店岡野店長が顔見知りであったことから話が進んだ。

 岡野店長は「『牛スジ大根入り』もあったが、(野村さんから)年寄りが多いから肉はいらないと言われた(笑)。売り上げにもつながり、しかも少しでも地域防災のお手伝いができてうれしい」と話している。

賢島に「おでん缶」の自販機(伊勢志摩経済新聞)おでん缶の天狗缶詰、新商品は「スープ&パスタ缶」(アキバ経済新聞)天狗缶詰

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