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志摩の通信制「代々木高校」が30周年 「新しい時代の学校」目指す

志摩の通信制「代々木高校」が30周年 「新しい時代の学校」目指す

志摩の通信制「代々木高校」が30周年 「新しい時代の学校」目指す

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 4月1日で30周年を迎えた志摩の通信制高校「代々木高校」(志摩市磯部町)が9月23日、関係者を集め、賢島宝生苑(阿児町)でレセプションパーティーを開いた。

【その他の画像】代々木高校30周年レセプションパーティー

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 不登校生や高校中退者の受け入れのほか、働きながら学ぶ「奨学金コース」や「伊勢志摩料理人コース」「漁師コース」などを設置するとともに、プロスポーツで活躍する人材を育成する同校。プロゴルファーを目指す「アスリートゴルフコース」には、全米女子オープンを制覇した女子ゴルファーの笹生優花さんや昨年9月にプロ転向し優勝2回、賞金ランキング上位争いをする中島啓太さんなどを輩出。今年4月には「サッカー部」、7月には「サーフィン部」を創部し、生徒たちに門戸を開く。

 同校は1993(平成5)年、黒柳徹子さんが書いた「窓際のトットちゃん」をモデルにした一人一人に大切に寄り添う「オルタナティブスクール(もう一つの学校)」として無認可の学校「代々木高等学院」を、校名の由来となる渋谷区代々木で開校したのが始まり。2005(平成17)年、構造改革特区制度を活用し三重県志摩市の認可を受け、株式会社立の通信制高校「代々木高等学校」を賢島で開校。2021年には廃校となった志摩市内の小学校校舎を本校として学校法人化し、現在に至る。

 同校創業者で理事長の一色真司さんは「当時は、不登校への理解は全くなかった。『子育てが悪い』の一言で済まされる時代で、偏見が激しく情報も全くない状況だった。志摩市で代々木高等学校を開校する準備を進めていた時、伊勢志摩の自然と触れ合ううちに魅了され、志摩と東京を往復する日々が続いたが、苦になるどころかとても楽しみだった」と振り返る。

 「当校は、多様性を認め合い、自分の意思と力で歩いて行けるよう、学校は社会へ出る予行演習の場であると位置付けて生徒と向き合っている。一斉教育では成しえない、環境づくりや仕組みづくりを続け、『新しい時代の学校』の一つの形を創っていきたい」と意欲を見せる。

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