志摩観光ホテル(志摩市阿児町賢島、TEL 0599-43-1211)と三重大学(津市栗真町屋町)はC型肝炎患者とその家族を対象に「グルメ」と「メディカル」を合わせた宿泊プランを産学協同で企画し、募集を始めた。
プランの名称は「グルメディカルツアー(美味しいC型肝炎治療食の旅)」で、今年3月26日~27日に開催し好評だったことを受け、10月29日~30日に開催する。今回で2回目。伊勢志摩の海の幸がもっとも美味しくなる季節に合わせての企画だという。
料理メニューは、1日の鉄分摂取量を6ミリグラム以下とする「鉄制限食療法」に基づき、同大医学部垣内雅彦助教授と同大附属病院岩田加寿子管理栄養士、同ホテル宮崎英男料理長が共同で開発した。前回は「伊勢海老のグリル香草風味」や「黒アワビ冷製アスパラガス添え」など鉄分の少ない海の幸を食材に使用した。
同ホテル営業部の中西幸光さんは、「日頃から食事制限をしている患者さんに、美味しいものを食べてもらい、伊勢志摩の自然豊かな環境の中で心も身体も癒していただければ」と話している。同じ境遇で同じ悩みをもつ患者同士が仲良くなり、治療などに関する情報交換などもでき、「とても有意義だった」と多くの参加者からメッセージが届いたという。
1泊3食大人1名の料金は1室3名で33,000円、1室2名で35,000円、1室1名で40,000円。肝臓病についてのセミナーと英虞湾クルーズもセットされている。