
伊勢市のレーシングドライバー三宅淳詞選手が3月8~9日、鈴鹿サーキット(鈴鹿市)で行われた国内4輪最高峰レース「全日本スーパーフォーミュラ選手権」開幕戦に出場した。
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チーム「ThreeBond Racing(スリーボンドレーシング)」2年目の三宅選手。監督に、GT500にフル参戦する現役のドラーバーでもある塚越広大さんと「TEAM MUGEN」で2021年、2022年にシリーズチャンピオンを獲得した野尻智紀選手のマシンを担当した一瀬俊浩さんがエンジニアに加わり新体制で挑む。
2月のテストではマシンのセッティングもうまくいき好スタートを切れると思われたが、2日間の予選レースでのタイムは振るわず、開幕戦は苦戦を強いられた。
22台でタイムを競う決勝レース。8日に行われた第1戦では16番グリッドからスタートしたが、1周目でクラッシュしリタイア。9日第2戦では20番グリッドからのスタート。三宅選手はスタートダッシュを決め17番まで上げた。1周を走り終えてすぐピットインするチームもあり5番手まで順位を上げ、20周目でピットイン。チームのスピーディーなピット作業も功を奏し、結果7つ順位を上げ13位でフィニッシュ。
三宅選手は「予選レースでパフォーマンスが出ないのでその原因を見つけて改善していきたい。1戦目のクラッシュは路面の段差に引っかかりマシンの底が当たった時に滑ってコースアウトしてしまった。2戦目は悪くはなかったがまだまだ課題はたくさんある。次戦もてぎでは最善を尽くしたい」と話す。
一瀬エンジニアは「テストではうまくいったが、今回はセットアップが決まらなかった。予選でアンダーステア(カーブを曲がる時にマシンが外側に膨らむ特性)になったのでタイムが上がらなかったのも原因の一つ。前日のクラッシュでパーツを交換したことでセットアップが変わってしまった。2戦目決勝までに微調整し、うまくいった。次に向けての収穫はたくさんあったと思う」と分析。塚越監督は「期待と気合を入れて臨んだが、予選がうまくいかなかった。2戦目の決勝は作戦が決まり自力で順位を上げていくことができた。ポイントまでは届かなかったがいいレースができたと思う。次戦以降、まずは予選レースでいいポジションに着けるように頑張っていきたい」と話す。